ブックワームのひとりごと

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パニック障害を抱えながらの子育て―青柳ちか『パニックママでもいいじゃない』

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パニックママでもいいじゃない

今日の更新は、青柳ちか『パニックママでもいいじゃない』です。

 

あらすじ

著者は第一子妊娠中に電車や外出先でパニックを起こすようになる。出産後もそれは続き、病院に行ったところ「パニック障害」だと診断された。子育てしながら薬を飲み、治療を試みる著者だったが……。

 

大変だけどユーモラスな表現

私もパニック障害の人と何人か会ったことがあるんですが、パニックを起こしていないときはわりと普通なので、それゆえの大変さがありますよね。

普通のときはすごく普通で、でもやっぱり仕事は休んでしまう。パニック発作がどこでも現れるわけではないから、見えている部分だけでは病気とわからないんですよね。

 

パニック障害の症状をキャラクター化し、それとうまく付き合おうとする演出がよかったです。

パニック障害とときに戦い、ときに受け流す日々は、大変だろうけれどユーモラスで、肩の力を抜いて読めました。

子育てというストレス過多な現状と、パニック障害とどう付き合っていくか。ベビーシッターや家族など人の力を借りながら、なんとか前に進んでいく著者はかっこよかったです。

 

そして著者の夫が非常に協力的でほっとしました。おだやかに病状を見守り、ときどき手助けする。これは「作品」だからいい部分しか書いていない可能性もありますが、「パニック障害の人にはこう接すればいいんだな」という見本になりました。

 

まとめ

パニック障害の人はこうやって生活しているんだな」と具体的なイメージが持てました。

ほどほどに手を抜きつつ、子育てをがんばってほしいです。

 

パニックママでもいいじゃない

パニックママでもいいじゃない

 
こんなワタシが「お母さん」!?―うつ&パニック障害といっしょ。

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