ブックワームのひとりごと

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ビターではあるけどバッドではない―『ラ・ラ・ランド』

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ラ・ラ・ランド(吹替版)

録画していた『ラ・ラ・ランド』を見ました。

 

あらすじ

女優を目指していたミアは何度もオーディションを受けていたが、落ちてばかり。ある日、ミアは店で聞いたセブ(セバスチャン)のピアノに魅せられる。ふたりは惹かれ合い付き合うようになるが、セブが入ったバンドが売れ始めたことから歯車が狂い始める。

 

普通にいい話じゃん!?

いや、バッドエンドだとネタバレ食らっていたからどんなどんでん返しがあるのかと思っていたら普通にいい話でした。

確かに全方位幸せな話ではないし、苦いけれどバッドエンドではないですよね。

この恋の結末は幸せではなかったかもしれないけれど、ふたりは出会ったことを後悔していないんじゃないかな。それだけで、素敵な恋と言えるのでは。

ふたりが最後に微笑みを交わすシーンで、この映画を見てよかったと思いました。

私自身はこういう終わり方大好きなので花丸です。

 

みんなが疑問に思っているだろうけれど【ネタバレ】

最初から見返したらわかるのかもれません。

 

ストーリーでは、ミラとセブの人物描写が、夢追い人あるあるだったので若干アイタタとなりました。

セブの熱く語りすぎてしまう感じとか、ミアの幼さとかすごくそれっぽい。このあたりは西も東も変わりませんね。

でもその「イタさ」があってこそこの作品は輝きます。ラストのビターさにつながって、青い恋の物語が閉じる。それが最高です。

 

ダンスシーンや歌のシーンは、かわいいけれどどことなくチープさがあるな、と思ってたんですがひょっとしたら舞台美術や昔の映画を意識していたんでしょうか。

ミラがプリウスに乗っているのはハリウッドあるあるらしくて笑いました。でも教えてもらわなければわからなかったので、私はハリウッドには詳しくないなあ。

映画文化に詳しければ、もっと風刺とかジョーク部分がわかるんでしょうね。もしその辺を解説した記事があれば読んでみたいです。

 

まとめ

ビターで、でもどこか優しい終わり方で面白かったです。

 全方位幸せな物語ではないからこそ、美しさがありました。