ブックワームのひとりごと

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短編集でもキャラが濃い少女妖精たち―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇1』

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彼女は戦争妖精 小詩篇 1 (ファミ通文庫)

今日の更新は、嬉野秋彦彼女は戦争妖精 小詩篇1』です。

 

あらすじ

父に関する手がかりを探すため、父の恩師を訪ねる伊織。出張ホスト由良賢二とマラハイドとの出会い。パトリックとの戦闘で傷ついた伊織の世話をする常葉……。本編では描かれなかったストーリーを収録した短編集。

 

キャラが濃いウォーライクたちが楽しかった

短編集ということで、この場限りらしきウォーライクが多数登場。全員キャラが立ってて面白かったです。このシリーズの女性のひねくれっぷりは結構好きです。

特にユリアーネはやられ方も含めて好きでした。ああいう悪役だけれど、どこか三下っぽさがあるキャラ大好き。愉快な気持ちで読めました。

 

短編集だけれども、次回への伏線らしきものがちょくちょく敷かれているので、このシリーズは刊行順に読んだ方がよさそうですね。私、いつもは短編集は後回しにする派なんですが、順番に読んでおこう。

ウォーライクとは何者なのか? という疑問にも、そのうち答えてくれるのでしょうか。戦い、それに人間を巻き込んでいくウォーライクの存在は確かに謎めいていて、何のために戦っているのかよくわかりません。思えばよく伊織や常葉は彼らに付き合っていられるな……。

 

しかし二連続で男から女性への説教シーンが入るとなんだかちょっと嫌な気持ちになりますね。最後の作品にはそういうシーンがなくてよかったです。

一冊に一回ぐらいなら気にならないと思うけど、短編集で連続するとうへえってなっちゃうのかもしれません。

 

まとめ

気になる伏線が多く、続刊が楽しみです。

ぼちぼちシリーズを読み進めていきたいですね。