今日の感想は、ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 上』です。
前回の感想はこちら。
あらすじ
政府の国家保安庁に就職し、爆破事件を担当することになったジョン・マンドレイクことナサニエル。解決できなければ失脚するかもしれない。ナサニエルはふたたびバーティミアスを呼び出し、協力させることに……。
相変わらずのナサニエルと正義感の強いキティ
クソガキっぷりが4割増しくらいになったナサニエル。これで14歳というんだから大変です。
そんな中、魔術師の残酷さに引いたり、返送させたフォリオットを「かわいそうなのになぜ助けないんだ?」と思ったり、まだ若干人間味があります。
この人間味がいつまで続くか見ものですね。
『サマルカンドの秘宝』で少しだけ出てきたキティも本格参戦。強くてプライドがあっって、でもどこか虚無を感じている女の子。彼女は魔術師の支配する世界に抵抗するレジスタンス団の一員です。
ナサニエルとは打って変わって正義感の非常に強い彼女。そんな彼女を見ているとすっきりします。もっと頑張ってほしい。
一方バーティミアスは相変わらずナサニエルに振り回されっぱなしです。ちょっと自分から振り回されているところもあるんですが。バーティミアスはナサニエルの将来に興味があるみたいですね。わかる。
バーティミアスの大英博物館での大立ち回りは楽しかったです。さまざまな生き物に変身しながら縦横無尽に駆け回るところは最高に好き。
再読だけれど今回の事件の真相もすっかり忘れてしまっているので、逆に新鮮な気持ちで読んでいます。
まとめ
今回も面白かったです。バーティミアスは大変だなあ。
再読だけれど、続きが楽しみ。