ブックワームのひとりごと

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主従萌え廃人が選ぶ、素敵な主従が出てくるおすすめ小説

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どうも主従萌え廃人です。

主従は大好きなんですが、好みがうるさいので主従であればいいというわけではないややこしいオタクです。

今回はおすすめの主従萌え小説をピックアップしてまとめてみました。

 

 『遠征王シリーズ』高殿円 角川ビーンズ文庫

あちこちでふらふらしている男装の女王が、事件を解決したり元結婚相手と戦ったりするファンタジー

愛が重すぎる騎士ナリス・イングラムがやばい。でもそんな愛の重さにとてもわくわくしてしまうので主従萌えは業が深いです。

他にも魅力的な騎士たちが登場します。

 

 『小さいおうち』中島京子 文春文庫

とある家に仕えていた女中は、その家の奥様の秘密を知ってしまう。

淡々とした文章で、道ならぬ恋を目撃してしまう女中を描いています。文章そのものはクールなのに、情念が浮かび上がってくるような作品でした。

女中たきと奥様の信頼関係が心地いいです。そしてだからこそ、奥様を止めようとした彼女の心中を思うとつらいです。

小さいおうち (文春文庫)

小さいおうち (文春文庫)

 

 

 『リヴァイアサン三部作』スコット・ウェスターフェルド ハヤカワ文庫

バイオテクノロジー蒸気機関が異常に発達した世界。ハプスブルクの公子と男装少女が出会うボーイミーツガール冒険譚。

公子アレックが従者たちを振り回しまくるのが笑える。それでいて、微妙なバランスで成り立っている主従関係が魅力的でした。

アレックが子どもっぽいのでそこは評価が分かれるかもしれませんが、年相応でこれはこれでありです。

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 『流血女神伝須賀しのぶ 集英社コバルト文庫

波乱万丈の人生を歩むカリエを中心に、人間の歴史と神々の関係を描いた大河少女小説

 歴史ものなだけあって、いい感じの主従がいっぱい。女神として生きた後宮の妃とそれに仕える男、かっこいい男装お姫様と同じくかっこいい従者、お互いに軽口をたたき合うけれど野望を共にする主従などなど。

そんな魅力的な主従が劇的な展開とともに読めるので楽しいです。

 

日の名残りカズオ・イシグロ ハヤカワ文庫

第二次世界大戦を経験した英国執事が休暇を取り、旅をしながら過去を回想する。

華麗な貴族社会と、それを支える執事の描写がとても面白いです。きらびやかでスマートで、てきぱき仕事をこなす主人公はかっこいいです。

同時に、正しい主従関係とは何かを考えさせられる小説でもあります。主人公の罪悪感は、主人を愛するゆえですよね。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

 

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 『春琴抄谷崎潤一郎 新潮文庫

わがまま放題のお嬢様に仕える使用人。しかし彼女が顔にけがをすると……。

変態もつきつめていけば芸術になってしまうのだなということを思いました。とにかく耽美でどろどろしています。

後半になってくると主従の力関係が逆転してくるのがまた退廃的です。はたして主人はどちらなのか? と思うと頭の中がぐるぐるしました。

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

 

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 『爪先に、結んだリボンをひっかける』七木香枝 花霞堂

これはKDP(Kindle個人出版)。

女学校に通っていた主人公は、女中として令嬢のもとに上がる。彼女は聡明な女性で……。

女中という存在の地獄っぷりを味わえる本です。その中で、令嬢と主人公が交流するときりきりするようなほっとするような感覚があります。

少しSFでファンタジーなレトロ小説です。

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 『銃姫高殿円 MF文庫J

銃で魔法を使う世界で、「銃姫」という「言葉を消せる」アイテムを探すファンタジー

キャラクターはみんな魅力的ですが、特に好きなのはラスボスの影武者。女性でありながら竜王アスコルド・ミトの影武者をこなすアガートの、クールなような温かいような愛情が好きです。

主従抜きにしても性癖がよりどりみどりなのでおすすめ。

 

 『バーティミアス』ジョナサン・ストラウド 静山社ペガサス文庫

高慢ちきな少年に呼び出された妖霊バーティミアスが、戦ったり主人を守ったりするファンタジー

主従としてはバーティミアスが従者なんですが、実際に守られ面倒を見られているのは主人公ナサニエルのほうというのが萌えます。

異種間バディや、異種間主従が好きな人には最初に進めたいシリーズです。

バーティミアス1 サマルカンドの秘宝 上 (静山社ペガサス文庫)

バーティミアス1 サマルカンドの秘宝 上 (静山社ペガサス文庫)

 

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以上です。

興味があるものがあればぜひ読んでみてくださいね。

 

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