ブックワームのひとりごと

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疲れた妖霊、いやいや魔術師に従う―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス プトレマイオスの門 上』

プトレマイオスの門 上 バーティミアス7 (静山社ペガサス文庫)

今日の更新は、ジョナサン・ストラウド『バーティミアス プトレマイオスの門 上』です。

 

これまでの記事はこちら。

性格の悪い少年が妖霊を召喚して秘宝を盗む―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 上』

かっこいい危機と自業自得な危機と―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 中』

人間を助けてしまうバーティミアスが愛しい―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 下』

ふたたび呼びだされたバーティミアス―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 上』

魔術都市プラハとグラッドストーンの墓泥棒―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 中』

本物の嫌な奴になった主人公ナサニエル―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 下』 

 

あらすじ・書籍概要

情報大臣になった17歳のナサニエルは、バーティミアス異世界に帰さなくなってしまう。バーティミアスは成分ぼろぼろで疲れ果てたまま仕事をこなす。一方キティは、偽名を使って魔術師の助手をしていた。

 

バーティミアスかわいそうで泣ける

ナサニエルは行きつくところまで行ってしまったなあという感じです。もうバーティミアスが裏切るとはあまり考えていない気がします。惰性だなあ。

ぼろぼろになってしまったバーティミアスを見ているのは心が痛いです。その状態で他の妖霊たちと戦っているとわくわく感より痛々しさのほうが勝ってしまいますね。

ナサニエルてめえ! という気分になる巻でした。

 

同時にバーティミアスがレカイトという名前でプトレマイオスに仕えていたころの過去編も開始。プトレマイオス、学者肌だけどいいやつで、そして世間知らずなところがかわいげがあります。バーティミアスが愛着を持つのもわかる気がします。

でもその世間知らずで、人の悪意をよくわかっていないところが彼の欠点でもあります。バーティミアスは頭が痛かったでしょうね。

しかしそれでもバーティミアスが命令以上のことをする必要はないわけで、やっぱりバーティミアスは義理堅いです。

おそらくこの過去編は悲しい終わり方をするのではないかと思いますが、バーティミアスにとってプトレマイオスに出会えたことは大切な思い出なのでしょう。

 

もうひとりの主人公、キティは相変わらずガッツがありますね。魔術師のもとに潜り込むとは。それでいて、どこか冷めているところが彼女の魅力でもあります。熱い心と冷静さを両方持った女の子です。

彼女には頑張ってほしい。

 

まとめ

今回も面白かったです。

物語も佳境に入って、読み進めるのが楽しみです。

プトレマイオスの門 上 バーティミアス7 (静山社ペガサス文庫)

プトレマイオスの門 上 バーティミアス7 (静山社ペガサス文庫)

 
バーティミアス 全3巻セット

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