ブックワームのひとりごと

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自分がクズだと気づいた魔術師マンドレイク―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス プトレマイオスの門 中』

プトレマイオスの門 中 バーティミアス8 (静山社ペガサス文庫)

今日の更新は、『バーティミアス プトレマイオスの門 中』です。

 

今までの記事はこちら。

性格の悪い少年が妖霊を召喚して秘宝を盗む―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 上』

かっこいい危機と自業自得な危機と―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 中』

人間を助けてしまうバーティミアスが愛しい―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 下』

ふたたび呼びだされたバーティミアス―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 上』

魔術都市プラハとグラッドストーンの墓泥棒―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 中』

本物の嫌な奴になった主人公ナサニエル―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 下』 

疲れた妖霊、いやいや魔術師に従う―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス プトレマイオスの門 上』 

 

あらすじ

弱ったバーティミアス異世界に帰したことにより、窮地に陥ったナサニエル。一方で、バーティミアスを呼び出したのは驚くべき人物だった。ふたたびバーティミアスを呼び出したナサニエルは、バーティミアスを詰問するが……。

 

自分がいけすかない奴だと自覚したナサニエル

女性陣に責められ、やっと自分がいけすかないクズだということを自覚したナサニエルバーティミアス異世界に帰すシーンはよかったですね。彼らしくて。

悪人だけど悪人にはなりきれない、かといって善人でもない。ただ少しだけ「良心」がある、というナサニエルのキャラクター設定は好きです。でもほとんどのシーンでクズなのでぼろくそに言っちゃうけど。

ナサニエルがキティを気にかけてしまうのは、自分を助けてくれた人物というだけでなく、失ってしまった自分の良心を無意識に見ていたのかもしれません。

 

一方バーティミアス異世界に帰っている間に、バーティミアスを呼び出したキティ。彼女は妖霊と人間の連帯を持ち掛けます。

この会話シーンもよかったです。荒っぽいバーティミアスの口調に、ところどころ優しさを感じて。バーティミアスって結構ツンデレですよね。

異種間交流萌えとしては、バーティミアスプトレマイオスの関係性がめちゃくちゃ好きだし、その関係性に近づこうとするキティの努力も好きです。

 

そして引き。新刊で読んだ人は続きが気になってしかたがなかっただろうなと思います。おどろおどろしくて衝撃的でした。

ぞっとするようなこの展開からどうやって落とすんだ? いや、再読なのでオチは知っているんですが。ここからあのオチか、悲しいですね……。

 

まとめ

あのオチが近づいてきているのでちょっと悲しくなってきました。でも最後まで再読するつもりです。

やっぱりめちゃくちゃ面白いです。再読してよかった!

プトレマイオスの門 中 バーティミアス8 (静山社ペガサス文庫)

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バーティミアス 全3巻セット

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