ブックワームのひとりごと

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不妊治療の果てに養子を迎えるということ―後藤絵里『産まなくても、育てられます 不妊治療を超えて、特別養子縁組へ』

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産まなくても、育てられます 不妊治療を超えて、特別養子縁組へ (健康ライブラリー)

 

あらすじ・書籍概要

特別養子縁組」とは、育て親との関係を断絶し、ほぼ実子と同じ扱いになる養子縁組の仕組み。終わりの見えない不妊治療から特別養子縁組に挑戦した夫婦のエピソードやを紹介し、特別養子縁組をするための手続きについて解説した本。

 

不妊治療以外の選択肢を

 この間読んだ『「家族」をつくる―養育里親という生き方』が子どもの福祉を主眼に置いていたのとは対照的に、この本は特別養子縁組を不妊治療のもうひとつの選択肢として書いています。

honkuimusi.hatenablog.com

やはり「乳児や幼児を引き取る」というと、子どもに恵まれない親が中心になるのかなあ、と思いました。

 

印象的だったのは、ぎりぎりまで不妊治療を続けてそれから養子をとることを考える夫婦が多かったこと。

しかし子育ては体力が必要なので、養子を斡旋する団体としてはあまり高齢の夫婦には託せません。

できにくい体質だとわかった時点で養子縁組を考えてみてもいいと思いますし、何なら子どもを考えるときにも養子という選択肢はありなのではないかと思います。

そちらのほうが団体としても夫婦としてもフットワークが軽くなるのではないでしょうか。

 

章と章の間で、コラム代わりに養子に関する映画が紹介されているのがよかったです。気になったものは見てみたいです。

 

まとめ

エピソードや情報がよくまとまっていてわかりやすかったです。

特別養子縁組のしくみについて知ることができました。

 

産まなくても、育てられます 不妊治療を超えて、特別養子縁組へ (健康ライブラリー)

産まなくても、育てられます 不妊治療を超えて、特別養子縁組へ (健康ライブラリー)

 
子どものいない夫婦のための養子縁組ガイド――制度の仕組みから真実告知まで

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