ブックワームのひとりごと

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過去作の続編以上のものではなかった―荻原規子『あまねく神竜住まう国』

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あまねく神竜住まう国 (児童書)

今日の更新は、荻原規子『あまねく神龍住まう国』です。

 

あらすじ

流罪にされた少年頼朝は、なかば死ぬことを期待されて、危険な川の中州に住むことになる。そこにやってきたのは乳母を名乗る見知らぬ女性と、かつて出会った草十郎という青年だった。

 

重要性を私が理解できない

まず風神秘抄の実質的な続編なので、その内容を忘れていた私としてはキャラクターの関係性や過去設定がよくわからなかったです。

それと、続編なだけあってメインキャラの関係がすでにできあがっているので、徐々に仲良くなっていく面白みがあまりなかったです。頼朝と草十郎夫妻の関係はあるけれど、それも元々縁があったからなあ。

 

設定や個々のシーンは好きなんだけれど、話が淡々としていてうまくわくわくできなかったです。

もちろん主人公の頼朝自身には、人生を変えるような重要な物語だということはわかっています。でもその重要性を、読者である私が受け止められなかったです。

 

話としてつじつまが合っているし、部分的に面白いと思うところはあるけれど、それ以上のものではありませんでした。

ポジティブな感情もネガティブな感情もあまり感じることがなかったので、書くことがないですね。今回短くて申し訳ないです。

 

まとめ

結局この話は続編以上のものではなかったな……と残念な気持ちです。

文章がうまいので読めはするけれど、話としては退屈でした。

あまねく神竜住まう国 (児童書)

あまねく神竜住まう国 (児童書)

 
風神秘抄【上下合本版】 (徳間文庫)