ブックワームのひとりごと

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漫画でわかる色弱の子どもの支援法―カラーユニバーサルデザイン機構『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』

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コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本

今日の更新は、『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』です。

最近色覚異常の話題を見かけることが多いので、調べてみたくて読んだ本。

 

あらすじ・書籍概要

普通の人と色の感じ方が違う色弱。特定の色が見分けづらく、日常生活で困りやすい。その子どもに、どのような支援をしていけばいいのか。コミックとQ&Aで語る、色弱の世界の本。

 

知られざる色弱の子どもの世界

色弱は目に見えない障害であり、持っている人も積極的に主張することが少ないので、こういう本で色弱の世界を知ることができてよかったです。

監修者も色弱なので、本当に当事者がどう支援してほしいかがわかるのがうれしいですね。

 

理科の実験で色の変化がわかりづらい、黒い背景に赤文字の電子看板が見えにくいなど、ひとつひとつは小さなことですが、つもりつもって面倒だろうなと思います。

普通の資格を持つ側も、無意識に色を使ってデザインしてしまっているのだなと思いました。

前の職場でデザイン業務をしていたころ、色覚異常の人たちへの配慮に白フチをつけたりコントラストを上げたりしていたのを思い出しました。

 

遺伝子の問題で、色弱の人はほとんど男性なのですが、この本には女の子の色弱についても描かれているのがよかったです。化粧やファッションにおける困りごとについても回答されていました。

思春期になると、見た目の問題は重要なことだからなあ……と思いました。

 

コミックなのであまり情報量は多くないですが、色覚異常の支援方法をざっと知るには便利でした。

 

まとめ

色弱について知りたい保護者や教師にはいい本なのではないでしょうか。

男性の5%が色弱だそうです。つまり男性の20人に1人。結構高い確率なんですよね。

 そういう人がいるということを意識するだけで少し変わるのではないでしょうか。

コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本

コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本

  • 作者: 岡部正隆,福井若恵,カラーユニバーサルデザイン機構
  • 出版社/メーカー: かもがわ出版
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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増補改訂版 色弱の子を持つすべての人へ―20人にひとりの遺伝子

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