今日の更新は、北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』です。
あらすじ・書籍概要
傍聴初心者の著者は、手探りながら面白い裁判を探していき、そこにさまざまな人間ドラマを見る。窃盗や殺人、公然わいせつ、離婚調停など、裁判に立つ人々の事情は様々で……。
頼むからこの本読まないでね!
こりゃ「出版すべきでなかった」部類の本に入りますね。
この本は面白いか面白いかという基準の話でいうと、面白いです。でもその話はこの感想記事ではひとまず置いておきます。
本当にダメなのは性犯罪にかかわった人たちへの配慮のなさです。
性犯罪にかかわる裁判を傍聴するのはまあいいです。女性の外見に対する批評的な言説、検察官と被害者のやりとりで興奮したこと、性犯罪の裁判で「盛り上がる」ことを期待する野次馬根性。そういうことが赤裸々に書いてしまっている。
ヤバいでしょ!!?
それを思うのは勝手だけれど、活字にして出版した時点でもう最悪ですよ。
こんな本が存在すると性犯罪被害者が知ったら、裁判に出るのが怖くなってしまうでしょうよ。
論外中の論外。
裁判を傍聴するのは、人々の権利ではあります。でもその権利が何のためにあるかというと、司法が正しく運営されているかチェックするという意味で、被害者をセカンドレイプするためじゃねーんだよ。十年以上前の本だということを加味してもひどいですよ。
マジで二度と女性に近づかないでいただきたい。以上です!
まとめ
こんな感想にもなってない批判を書くのは心苦しいんですけれど、書いとかないとのさばりそうだから残しておきます。
読者の皆さん、できればこの本は買わないでね!