ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

めぐりズム蒸気の温熱シートがカイロより便利だったよレポ

「めぐりズム 蒸気の温熱シート」がよかったのでオススメ記事を書きます。 繁華街のドラッグストアの前に山積みしてあって、「中国人観光客ってこういうの好きなんだろうか」と思っていたけど、試しに買ってみたらすごかったです。これは国籍関係なく売れる……

80分で記憶を失う博士とシングルマザーの交流 小川洋子『博士の愛した数式』感想

有名だけれど実は読んだことのなかった作品です。 これもまたベストセラーを時間をおいて読んでしまう習慣のせい。 あらすじ 家政婦として生計を立てるシングルマザーの「私」は、80分しか記憶の持たない「博士」の家へ派遣されます。子どものように偏屈で…

テーマや編集が面白いおすすめアンソロジー5選

まとめを書いているときは、新しくレビューを書ける本がないときです。 今日のまとめはアンソロジー。アンソロジーって結構好きで読むんですが、編集のあざやかさに感動するのはあんまりない気がします。収録作品が好きというのはあるんですが。 その中でテ…

廃墟の東京で皇女と痴話げんか 九岡望『エスケヱプ・スピヰド 弐』感想

表紙を見て、微妙にロゴの色が変わっていることに気づきました。 微妙なデザイン違い! あらすじ 九曜と叶葉が東京の街で出会った少女。彼女は自分が第三皇女だと名乗ります。記憶が欠落している彼女と、二人はなりゆきで一緒に行動することに。一方東京では…

宇宙へ飛び出した少女が大冒険 新井素子『星へ行く船シリーズ1 星へ行く船』感想

職場の人におすすめされて読んだ一冊。 表紙がちょっときらきらしてて、遊び紙がトレーシングペーパーで凝った装丁だし、本文も章の頭に装飾が入ってます。気合が入ったデザインです。さすが決定版。 あらすじ 政略結婚を拒んで、宇宙船に飛び乗った少女、あ…

ライトノベルが好きな人におすすめしたいライトノベル以外の小説10選

ライトノベルが好きですが、ジャンル的には雑多に読むので、気になった本はとりあえず読んでみる主義です。 その中で「これはライトノベルが好きな人が読んだら面白いだろうな」という本が出てくるので、そんな本をまとめてみました。 「ライトノベルじゃな…

刀剣男士たちがときどき死闘を繰り広げる 『刀剣乱舞 花丸』感想

dアニメに入会したきっかけである刀剣乱舞花丸が終わってしまいました。 寂しいような、無事に終わってうれしいような……。 アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 本PV touken-hanamaru.jp あらすじ 時は西暦2205年、歴史改変をもくろむ時間遡行軍と、刀剣より生まれし刀…

廃墟になった日本で何のために生きるか? 九岡望『エスケヱプ・スピヰド』感想

読書メーターのレビューを読んで面白そうだと思ったので入手してみました。 ヒロインより主人公が大きく映っているライトノベルは今時珍しい気がします。もしかして女の子なのかと思ってしまいました。 あらすじ 日本に似て非なる国、八洲(やしま)。人々は…

猟師による飯テロエッセイコミック 岡本健太郎『山賊ダイアリー』全巻読んだ感想

某所の私設図書館で知って、つい全巻読んでしまったシリーズ。 猟師のエッセイコミックというのが新鮮です。 あらすじ 猟師の免許を取得した著者。ウサギ、ハト、シカ、イノシシなど、野生動物を狩って食べる生活を始めます。猟師仲間との交流や罠の仕掛け方…

移植された眼球に導かれたどり着いた屋敷では… 乙一『暗黒童話』感想

めっっっちゃ怖かった……ホラー耐性はあるほうなのにガタガタ震えてしまいました。二度と読みたくないです。 あらすじ 事故にあい、記憶と片目を失った主人公。移植された眼球は、自分でない人の記憶を映し出しました。眼球を通して事件を目撃した主人公は、…

エッセイ漫画家が一人旅チャレンジ 『ひとりたび1年生』感想

2年生が面白かったので1年生のほうも読んでみました。黄色くて目立つ表紙だ……。 書籍概要 今までひとりたびに挑戦したことのなかった著者が、一人であちこちに出かけるコミックエッセイ。鎌倉、沖縄、伊勢などの有名観光地が登場します。

スキャマンダー先生のどうぶつ奇想天外 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』感想

ファンタビ見てきました。 豪華魔法が飛び出す!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告編 wwws.warnerbros.co.jp あらすじ イギリスからニューヨークにやってきた魔法生物の研究家、ニュート・スキャマンダー。彼はトランクの取り違えから魔法…

ソ連のダーチャに現れた謎の主従 沙村広明『春風のスネグラチカ』感想

この間のKindleポイント還元セールで買ってみました。 Twitterの方が主従関係萌え作品として強くおすすめされていたので興味を持ったもの。 あらすじ ある別荘(ダーチャ)に現れた車いすの少女と召使いの青年。彼らは別荘に隠されている何かを探します。彼…

年末年始の一気読みにおすすめ Kindle合本版で読めるライトノベル12選

年末年始のお休みには何をしますか? 読書もいいんじゃないかなと思います。 今回はKindleで買えるおすすめ合本版ライトノベルをまとめてみました。セールを狙うもよし、気前よく全額で買うもよし。自由です!

突撃となりの宗教教育 藤原聖子『世界の教科書でよむ<宗教>』感想

ちくまプリマー新書は中高生向けの新書レーベルなのですが、なかなか侮れないです。 書籍概要 高校の倫理教科書の編集に携わっている著者が、各国の宗教教育の教科書を集め、比較します。その国で「宗教」とはどのように学ばれているかを通して、日本におけ…

中国のアニメ事情とカルチャーショック 日野トミー『なんで私が中国に!?』感想

母から借りて『なんで私が中国に!?』を読みました。 あらすじ アニメ会社に勤める著者は、社長から中国への転勤を命じられます。ネットの知識しかない著者ははたして中国人たちの上司になれるのか。そしてプロジェクトのゆくえは……。

少年少女の出会いの行方は 桜庭一樹『GOSICK8 下 神々の黄昏』感想

やっと完結まで読めた! というわけでGOSICKの感想です。 あらすじ 母を身代わりにして牢獄から脱出したヴィクトリカ。彼女は旧世界から脱出するため海を目指します。果たしてもう一度一弥に出会うことができるのか。そして一弥は今何をしているのか……。

終わりゆく世界で何を救う 『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?5』感想

kindleで通勤時間にゆっくり読んでいたらいつのまにか続編が出ていました。 リアルタイムで刊行しているものだと速さに驚きますね。 あらすじ 過去の記憶を失い、エルクという少女とともに暮らすヴィレム。しかしその内部では獣の力がうずまいていました。一…

生活改善を目指すアスペルガー症候群の人のためのおすすめ本6選

ブログヘッダーに「アスペルガーについても話します」って書いてるのにこのところ全く話してなかったです。 ということで今日はアスペルガーとしての生活改善に役に立った書籍を紹介します。

人気の漫画の装丁どうなってるの?  KT『良いコミックデザイン』感想

装丁についていろいろ調べてたらいい一冊を見つけました。 書籍概要 漫画の顔と言える表紙と装丁。帯を使ったしかけや配色、扉やカバー下の表紙、紙や特殊加工など、人気作品の装丁について解説するデザイン本。

『ユーリ!!!on ICE』は腐向けアニメなのか 10話までの感想

このところ ユーリ!!!on ICE を見てました。 結論から言うと、YOIは腐女子向けアニメだと思います。 いや、同人文化がさまざまなところに波及している現在、意識していないわけではないでしょう……。まあ確定的なことは言ってないので推測にすぎないけれど。 …

アメリカ人がタイ人と出会うとき ヘンリー・ホームズ スチャーダ・タントンタウィー『タイ人と働く ヒエラルキー的社会と気配りの世界』

『タイ人と働く』は『ドンキに行ったら外国人がすごかった』というコミックエッセイの参考資料として登場していた本です。 honkuimusi.hatenablog.com 近頃面白かった本の参考資料を読むのが好きなので、参考資料はどんどん本の中に書いてほしいです。 タイ…

Amazonサイバーマンデー ポイント還元kindle本おすすめまとめ

今、サイバーマンデーでkindle本がポイント50%オフだそうな 明日(12/8)までらしいので若干出遅れた感じがしますがおすすめを探しておきました。 取り急ぎ作ったものなのであとで修正します……。 12/8 本を追加しました。 『勾玉三部作』荻原規子 空…

幸せに生きることこそ戦いだ 『この世界の片隅に』感想

『この世界の片隅に』を見てきました。戦争映画だからか、来てる人の年齢層が高かったです。これからアニメ好きの人に限らず、戦争を知りたいと思っているいろんな世代の人に流行りそうですね。 語っていたらネタバレも含んでしまったのでご注意ください。 …

給食のデザートをいじめっ子から奪取せよ! アズミ『給食争奪戦』感想

小学生の頃の給食は何であんなにわくわくしたんでしょうね。 給食争奪戦 (電撃文庫) 作者: アズミ,すきま 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 発売日: 2014/06/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る あらすじ バレンタイ…

2016年に買ってよかったもの イヤーマフから妖怪ハンカチまで

お題その2「今年、買ってよかった物」 公式コラボで「今年買ってよかったもの」というテーマが出ていました。 せっかくなのでまとめて書いてみようと思います。ジャンルは本当にバラバラです。 高儀 斬丸 イヤーマフ あずきのチカラ 目もと用 Adobe Photosho…

壁に閉ざされた街の真実とは 吉田エン『世界の終わりの壁際で』感想

Twitterで相互の人が本を出しました。近く(ネットだけど)の人が本を出すというのはすごい時代だなあ。でもやっぱり賞を取るような人は、何かしらとびぬけてるな、という部分があるんですよね。そこがポイントなんだろうなー。 世界の終わりの壁際で (ハヤ…

祝・ベイマックス地上波登場 おすすめポイント5つを語ってみた

ベイマックス地上波放映決定おめでとう! www.oricon.co.jp せっかくなのでいろんな人にこの映画を見てもらいたいと思い、おすすめポイントを書いてみることにしました。 できるだけネタバレをしないように努めましたが、熱く語った結果ネタばれてしまった部…

『ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術』を見て感じた日本とフランスの漫画の違い

テレビで『ルーヴルNo.9』という展覧会のことをやっていたので興味を惹かれて行ってきました。 グランフロントに行くと毎回迷子になるんですけど。もうちょっとわかりやすい構造にしてくれればよかったのに。 manga-9art.com 今回はそこで感じた日本の「漫画…

戦争のうねりに巻き込まれる二人 『GOSICK8上 神々の黄昏』感想

シリーズものがラストスパートになるとちょっと寂しさを感じますが、きちんと終わる作品のほうが幸せなんでしょうね。 GOSICK VIII 上──ゴシック・神々の黄昏── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/09/01 メディ…