ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

身長180cm超えの女の子がやり直すバレーボール 田中相『その娘、武蔵』感想

レンタルコミックで借りてきた作品。短いのでさくっと読めていいですね。 あらすじ 身長180cm超えの女の子、武蔵は高校生になる。彼女には、中学の公式試合で「バレーを辞める」と宣言した過去があった。しかしバレー部長との勝負に負けてバレー部に入った彼…

【配布】Word&PDF版いいこと日記

オフィスソフト練習の一環としていいこと日記を作りました。 認知行動療法で使われるアレ。私も一時期お世話になりました。 七日分だけど「一週間」にしなかったのは、さぼっても罪悪感が無いようにという意図があります。 ダウンロードは下からどうぞ。 い…

おいしい果実酒だが健康効果のほどはわからない 「フルーツとハーブのお酒 ピンクグレープフルーツとジンジャー」レビュー

Twitterで話題になっていて、気になったので買ってみました。

レスタトが語る『夜明けのヴァンパイア』の真実 アン・ライス『ヴァンパイア・レスタト 下』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。この表紙ちょっとセクシーな感じですね。 あらすじ 自身の母親をヴァンパイアとしてよみがえらせたレスタト。彼女と別れたレスタトは、伝説的吸血鬼マリウスを探し旅をする。マリウスの口から語られた、吸血鬼という種族の誕生…

受注生産でほかにはないスマホケースを買えた 「スマホ専門店ペペ ベルト無しスマホケース 羊」レビュー

二か月ほど前、羊のスマホケースを買ったのでそのレビューです。

吸血鬼になった男子高校生は高校演劇の舞台に立つ 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる1』感想

吸血鬼の本を読むシリーズ。 あらすじ 赤い目の少女によって吸血鬼になってしまった詩也。転校した先で、背が高いことを買われ演劇部に誘われる。彼は背の高い女の子、綾音のパートナーとなり、『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵を演じることに。

人の世界で生きる妖精たちの、二転三転する事件 縞田理理『霧の日にはラノンが視える1』感想

あらすじを見て気になっていた作品です。表紙もパール系の紙できらきらしてて綺麗です。 あらすじ 第七子の呪いを解くため家出してロンドンに向かったラムジー。そこでジャックという青年に拾われる。だがジャックの仲間が殺人を犯し、ラムジーは奇妙な事件…

クラスメイトは外国人だらけ、すでに多文化社会ここにあり あらた真琴『もっと! となりの席は外国人』感想

よく見たら二巻目だったようです。エッセイコミックではよくやってしまいます。 でも前巻を読まなくてもだいたいわかる内容でした。 あらすじ 外国人の多い地域で教師として働いていた著者。多国籍なクラスをまとめるのには苦労が多いようで……。 異文化が身…

瞬間移動で世界をさまよう女性が世界を少し変える 王城夕紀『マレ・サカチのたったひとつの贈物』感想

『天盆』が面白かったのでこっちも読んでみました。 あらすじ 「量子病」という謎の病気に罹患した坂知稀。彼女は世界中のさまざまな場所に望まぬ形で瞬間移動するようになる。さまよう彼女は、そこでさまざまな人々に出会い、世界を知っていく。

刺激を求めていたらいつの間にか精神病棟に 安藤たかゆき『こころを病んで精神科病院に入院していました』感想

前々から気になっていたもの。なかなかぱっと手に取れないのが私の悪いくせだなあと。 あらすじ 刺激への依存によって統合失調症になってしまった著者。精神科の閉鎖病棟へ入院し、そこで淡々とした日々を過ごす。患者の人たちや、看護師さんとの交流を経て…

半端者の吸血鬼と天才神父が世界を救う 瑞山いつき『スカーレット・クロス』感想記事まとめ

本編は読破したのでまとめ記事。短編集は気が向いたら読むかも。 あらすじ 昼間は人に近く、夜はヴァンパイアに近い姿になるツキシロ。彼女は行き倒れているところを神父のギブに助けられる。彼と主従契約をしたツキシロは、女たらしでひねくれているギブに…

児童シェルターで働くグレイスの成長を通して前向きになれる 『ショート・ターム』感想

映画を見ながらとうらぶのイベントを走るので、これから映画感想の更新が増えそうです。 あらすじ 家庭や自分自身に何らかの問題を抱える子どもたちを保護するシェルター「ショート・ターム」。そこで働くグレイスは、ボーイフレンドのメイソンの子どもを妊…

ひとりの女性に人生を壊された人々はどこへ行くのか 小野一光『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』感想

書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。

ロックスターの吸血鬼の語りは嘘か真か アン・ライス『ヴァンパイア・レスタト 上』感想

吸血鬼ものの作品を読むシリーズ。 あらすじ 眠りから目覚め、ロックスターとなったヴァンパイア・レスタト。彼は自伝を書き始める。老ヴァンパイアから血を与えられ、吸血鬼となった彼は、超常的な力と財力を得る。

怖くて論理的なホラーミステリ 小野不由美『ゴーストハント』感想記事まとめ

あらすじ 旧校舎で起こった心霊事件を解決しにやってきた渋谷一也、通称ナル。彼の事務所でバイトすることになった麻衣は、彼と個性豊かな霊能力者たちと心霊事件に挑む。たびたび夢に出てくるナルに、麻衣は淡い恋心を抱くのだが……。

二人の恋が世界を変える物語 瑞山いつき『スカーレット・クロス 月蝕の復活譚』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。何冊目かはもうすっかり忘れてしまいました。 やっと最終巻。少ししんみりしますね。 あらすじ 「聖櫃」を目指して旅をしてきたギブは、ツキシロと再会する。お互いの愛を確認し、聖櫃を閉める覚悟を改めて決めるツキシロ。一方…

痴話げんかで混乱するおかしな人々 新井素子『星から来た船 中』感想

あらすじ 宇宙船に取り残された子どもが、男女のごたごたが原因だと判明。一件落着するところだったのだが、子どもを捨てることに起こった真樹子は子どもを返したがらない。そしてさらなる混乱が待ち受けていた……。

ボリビアの日系医学生、独裁政権と戦う 『エルネスト もう一人のゲバラ』感想

見終わってからの感想「サブタイトルいらなくない?」 あらすじ 日系ボリビア人フレディは、医者を目指すためキューバに留学した。そこで出会った軍革命の指導者エルネスト・チェ・ゲバラのカリスマに惹かれていく。おりしも冷戦の緊張が高まり、キューバは…

戦後を家事労働にかけた女中の半生 吉村きよ『女中奉公ひと筋に生きて』感想

とあるブログでおすすめされて気になった本です。 あらすじ 貧しい家の暮らしから奉公に出され、女中となった筆者。結婚した相手には駆け落ちされ、一人で子どもを養わなくてはならなくなった。生きるために女中奉公をし続けた女性の自伝。

ロルバーンの手帳をおすすめする4つの理由

ここ数年手帳はロルバーンのダイアリーMサイズです。 どこの手帳売り場に行ってもあるから売れていると思うんですが、ネットではそんなに話題になっている気配がない……ということで私がロルバーンの手帳の良さをプレゼンします。

恋の終わりと少女の成長で締めくくる 小野不由美『ゴーストハント7 扉を開けて』感想

ついに最終巻。感慨深いですね。 あらすじ 前巻の事件の帰り道、山奥に迷い込んだSPRのメンバー。ナルはそこで突如「SPRを解散する」と宣言した。納得がいかないSPRのメンバーたちはコテージを借りてその場に残る。そんな中、地元の人たちに幽霊の出る校舎に…

【配布】読書通帳エクセル版を作りました。

最近エクセルを使ってなくて、使い方を忘れそうだったので何か表を作ろうと考えました。 近所の図書館ではやっていないし、紙だと確実にすぐ埋まるので、読書通帳エクセル版を作ってみました。 正直エクセルをかじっていればすぐ作れる代物。でもまあ、練習…

本を食べる少女が文学少年と出会って大冒険 渡辺仙州『文学少年と書を喰う少女』感想

タイムラインにおすすめが流れてきて気になった一冊。 あらすじ 書物が大好きな少年、呉承恩は、文字を食べたがる不思議な少女と出会う。彼女は玉策という、すべての生死を記録した禄命簿が人の形をとったものだった。承恩は彼女をめぐる戦いに巻き込まれる…

お弁当、あるいは私はいかに昼食代を節約しつつ健康を保っているか

今週のお題「お弁当」 このお題、絶対キラキラしい意識の高いお弁当が席巻すると思ったので、あえて意識の低すぎるお弁当を公開したいと思います。 タッパー弁当~そこそこやる気があるとき~ タッパーを三つ用意して、二つに野菜のおかず、一つにタンパク質…

有名アニメ監督と結婚した漫画家はさらにオタクになる 安野モヨコ『監督不行届』感想

エッセイコミックの中ではかなり有名なやつですよね。著者と題材の力も相まって。 あらすじ 映画・アニメ監督庵野秀明と結婚した著者。彼はオタクの中のオタクだった……。一緒に暮らすうちに、オタク色に染められていく妻。車の中でアニソンを歌い、漫画の登…

ひねくれものの神父が素直になるとき 瑞山いつき『スカーレット・クロス 背信の月露』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。 そろそろこのシリーズも終わりですね。ちょっと寂しいなあ。 あらすじ ルナシイになったことがきっかけで魔力が強くなり、日中でもヴァンパイアの姿になるようになったツキシロ。彼女は血の渇きに苦しみ、ある決断をする。ギブ…

肥大化した横浜駅の中で生きる人々の悲喜こもごも 柞刈湯葉 『横浜駅SF 全国版』感想

この本はブログの収益で買いました。ありがとうございます! あらすじ 横浜駅が日本の国土を覆った未来。関門海峡を挟んで横浜駅から住居を守るJR九州、子ども型ロボットを放って横浜駅を調査するJR北海道、そしてエキナカに暮らす人々を描いた短編集。

コミュニケーションで「ことばを尽くす」とはどういうことか 森田汐生『もっとことばに出そう自分の気持ち 「率直に話す」55のヒント』

ぱらぱらめくって面白そうだったので借りてきました。 書籍概要 自分の中の怒りやもやもや、さらには褒めたいという感情。それをうまく言えなくて黙ってしまう、嫌味っぽく言ってしまう、怒って我を失ってしまう。上手に思いを伝えるにはどうすればいいのか…

就活の「なぜ?」に答える本 石井京子ほか『発達障害の人の内定ハンドブック 「発達障害の人の就活ノートⅡ」完全版』感想

この発達障害の人向けシリーズがためになるので読み進めています。興味深いですよ。 書籍概要 発達障害者が就職活動するためにはどうすればいいのか? 就労を考えている発達障害の人のために、面接で気を付けること、履歴書の書き方、就活に対する心構えなど…

記憶を失う薬が人々を狂わせる 小出もと貴『アイリウム』感想

あらすじ 一定の期間記憶を飛ばす薬「アイリウム」。その薬を手に入れた人々は、少しずつ運命を狂わされる。主人公とシチュエーションを変えながら展開する連作短編。