ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた』春野あめ バンブーコミックス 感想 人間関係の失敗を振り返る

あらすじ・概要 発達障害により人間関係に困難を抱え続けてきた著者。それは何が原因なのか、そしてどう解決していけばいいのか。自分の過去の失敗や悩みを振り返りながら、特性ゆえの行動を理解していく。そして、発達障害の人間はこれからどうすればいいの…

『サラバ!』西加奈子 小学館文庫 感想 自分を見失った姉弟の彷徨と信仰

あらすじ・概要 主人公は海外赴任をする父とそれについていく母のもとに生まれた。イランに在住していたころ革命を経験し、エジプトで無二の友人を得る。しかし家族は問題児で自己中心的な姉に振り回されることとなる。やがて夫婦は離婚し、一家は空中分解し…

『陰陽師 生成り姫』夢枕獏 感想 嫉妬に狂った女の悲しい恋物語

あらすじ・概要 陰陽師の安倍晴明とその友人、源博雅は、博雅が昔出会った美しい女性について話し合う。その女性に十二年ぶりに再会した博雅は、彼女のようすがおかしいことに気づく。博雅は、晴明と都で起こっている事件を追ううちに、その女性が事件に関わ…

『ヴァーチャル日本語役割語の謎』金水敏 岩波現代文庫 日本の作品のキャラに現れる偏見

あらすじ・概要 博士はなぜ「なのじゃ」としゃべるのか。創作に現れる関西人のステレオタイプや、お嬢様ことばのルーツをたどると、日本における偏見の問題に触れることになる。実際にフィクションに登場する役割語を紹介しながら、役割語まみれの日本のコン…

大阪市立図書館にスマホアプリができたのでよかったことと悪かったことを書く

大阪市立図書館に図書館利用アプリができたのでその感想です。 play.google.com www.oml.city.osaka.lg.jp どういうつくりなのかよくわかっていないんですが、システム自体は大阪市立図書館以外の自治体と共有なんですかね? よかったところ 図書館カードの…

『発達性トラウマ「生きづらさ」の正体【自分を責めてしまいがちな方へ】』みきいちたろう ディスカヴァー携書 感想

あらすじ・概要 発達障害に似た症状は、トラウマが原因だった。親子関係や性加害のストレスで人間関係がうまくいかない、不注意が多い、感覚が過敏になる人たちがいる。トラウマの科学的な研究を振り返りつつ、トラウマを持つ人たちにこれからどうすればいい…

『ミッチェル家とマシンの反乱』見た トンチキパロディギャグが畳みかけてくる

あらすじ・概要 映画が好きな女の子、ミッチェルは大学で映画を学ぶために家を出ることになった。ミッチェルとぎくしゃくしている父リックは、ミッチェルと和解するために大学までのドライブ旅行を思いつく。しかしその途中で世界中のスマホに入っているAIが…

『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』沢口千寛 翔泳社 感想

あらすじ・概要 女性の発達障害者は、女性であるがゆえに困りごとを抱えている。掃除が苦手だったり、ファッションのことがわからなかったり、女性の体に悩んだり。具体的なアドバイスとともに、発達障害障害の女性たちを励まし、自分らしく生きることを応援…

『精神科とカウンセリングに通ってみた話。:鬱&発達障害&離人症患者の治療レポ』すしの KDP 感想

あらすじ・概要 離人症や発達障害・うつ状態に悩まされている著者はさまざまな医者に通い、カウンセリングを受けてみるがうまくいかない。自分を治すにはどうすればいいのか、著者の模索が続く。精神疾患の治療が上手くいかない人のことがわかる本 いい治療…

『クリエーターのためのYouTube実践活用術! データで考える、ネット時代のミュージシャン生存戦略』gcmstyle(アンメルツP) 技術の泉シリーズ 感想

あらすじ・概要 ボカロPである著者は、YouTubeでも活動してきた。ニコニコ動画とYouTubeの関係や、再生数を稼ぐコツ、視聴者の分析の仕方などを語る。YouTubeを使って発信したいと思う人向けの、システムを利用した政策術とは。 YouTubeやらない人にもおすす…

宮崎駿『紅の豚』を見た感想 ご都合主義だからこそ何だか怖い暴力の物語

あらすじ・概要 豚になる呪いをかけられたパイロット、ポルコは空賊たちから船を守る賞金稼ぎとして暮らしていた。あるとき空賊連合に雇われたアメリカ人パイロット、カーチスと出会い、撃墜される。生き延びたポルコは愛機を修理しようと工房に持ち込み、そ…

『ユダヤ人とユダヤ教』市川裕 岩波新書 同化しながらもアイデンティティに悩む人々

あらすじ・概要 難民や移民として世界中に散らばりながらも、アイデンティティを失わないユダヤ人たち。ユダヤ人とユダヤ教はどのような関係なのか。ユダヤ人の離散のあらましや、ユダヤ教における宗教観、現代を生きるユダヤ人たちのアイデンティティの葛藤…

『中年女子、ひとりで移住してみました』鈴木みき 平凡社 感想 リアルだけど悲観的でもない田舎暮らし教本

あらすじ・概要 自然豊かな場所に移住してみたい。しかし仕事はどうなるだろうか、生活は、家事のことは? 田舎の人間関係にどう向き合えばいいのか? 著者が自分のひとり移住について振り返りつつ、これから田舎に移住したい人たちに向けてアドバイスする漫…

『ぼくらの中の発達障害』青木省三 ちくまプリマー新書 感想 彼らは決して対話不可能な存在ではない

あらすじ・概要 発達障害の人たちを看てきた著者が、その人たちの悩み、解決策などを書いていく。発達障害の人たちは、コミュニケーションが苦手なことで悩んでいる。しかし、彼らは決して対話不可能な存在ではない。発達障害の人と話すコツや当事者の心構え…

『発達障害NEW:それでもそれでもそれでも、お困りの方の方のための発達障害専門医が書いた本』瀬戸内ぴあさ KDP 感想

あらすじ・概要 著者は発達障害専門医として、ADHDやASDの人たちを見てきた。そこでわかったことは、ADHDの人々は教科書的に書いてある以上の困りごとを抱えているということだ。ADHDの人が陥りがちな悩みを紹介しつつ、薬物療法の可能性や治療のための心構…

『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』萱野稔人 14歳の世渡り術 感想 子どもにはちょっと過激な哲学

あらすじ・概要 世間では「暴力はいけないこと」とされている。しかし軍事侵攻のために抵抗したり、犯罪を犯した人を捕まえることも一種の「暴力」である。なぜ暴力が許される状況と許されない状況があるのか。暴力と社会のシステムとの関係を解説し、人間と…

『美術館の舞台裏』高橋朋也 ちくま新書 感想 美術館で働く人たちの事情

あらすじ・概要 美術館で働いている著者が美術館の裏事情について語る。美術館同士の美術品の貸し合いや、美術展開催を支える様々な仕事、美術館のお国柄などを紹介。商業主義にさらされながらも、本当に市民にとって有用な美術館とは何か、考えながら奮闘す…

『茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会』角山栄 中公新書 感想 茶に関する植民地支配と日本茶の敗北

あらすじ・概要 商品作物で嗜好品である「茶」。それは大航海時代や植民地支配時代に人々に広まり、世界的なものになった。中心となったイギリスの紅茶事情や、紅茶にまつわる人々の文化、そしてなぜ緑茶が紅茶ほどに世界に広まらなかったのか、さまざまな情…

世界史に関心がある人におすすめの本30選 おもにヨーロッパ、ときどきアジア、アメリカ

世界史の本のおすすめも知りたいというアンケート結果を得たので、まとめ直して書きました。 自分がヨーロッパ史好きだからヨーロッパに偏りまくってるんですが、こんな本読んでるんだな―と思いながら読んでください。 ヨーロッパ 『ライシテから読む現代フ…

『ニューロダイバーシティ視点で考える自閉スペクトラムの科学と理解』村田直人 発達障害サポーター’sスクール 感想

あらすじ・概要 発達障害の支援においては、発達障害の人たちが定型発達者の能力を得ていくことが目標とされがちである。しかし、それは本当に正しいのか。自閉スペクトラムについての研究を公開しながら、自閉スペクトラムの人たちの定型発達者にはないよう…

『大宇宙ひとりぼっち 40代独身天国』よしたに KADOKAWA 感想 

あらすじ・概要 40歳になった元エンジニアの漫画家。このままでいいのかと思いながらも、40代の独身生活を楽しんでいる。恋愛のことだったり、フリーランス漫画家としてのことだったり、大人同士の人間関係の問題だったり、さまざまなできごとをユーモラスに…

『子離れできない毒親すててかけおちした話』松岡奈奈 ぶんか社コミックス 感想 彼氏の自死がつらい

あらすじ・概要 著者は自分を肯定してもらえない、他の家族を脅すような両親のもとで育った。彼氏ができても過干渉ばかり。大学生になった著者は、そこで好きな人ができる。サボり癖があるが優しくて繊細な彼をいとしいと思っていたが、ある日彼が自死してし…