ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ユーゴスラヴィア

『ユーゴスラヴィア現代史 新版』柴宜弘 岩波新書 南欧の多民族国家の理想と限界

あらすじ・概要 オスマン帝国下で多民族が暮らしていたユーゴスラヴィア。政治的事情で生み出されたその国は、第二次世界大戦時にナチスの支配を受けその後社会主義国家となる。カリスマ的なチトー政権で一時の平和を得るが、その平和はチトーの死とともに崩…

『見ることの塩 イスラエル/パレスチナ紀行』四方田犬彦 河出書房新社 上下巻  約束された土地で行われる呪い、暴力

あらすじ・概要 著者はイスラエルで日本語講師として滞在することとなる。イスラエルで働きながらも、イスラエル領内の各地を巡る。そこで目にしたのは、パレスチナ人への強い弾圧、差別、そしてイスラエルが抱える政治的矛盾だった。実際に見て、歩くことで…

故郷の内乱の中、サッカー選手たちはどう生きたのか 木村元彦『悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記』感想

楽天koboで集英社文庫のクーポンがもらえたので、そのときに購入しました。 『オシムの言葉』以来の著者です。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 多民族が暮らしていたバルカン半島の国、ユーゴスラビア。しかしその国は、分裂の危機にさらされていた。サ…

ユーゴスラヴィアからやってきた彼女が帰る場所は 米澤穂信『さよなら妖精』感想

久しぶりに米澤穂信を読みました。 この人の描く小説の結末はだいたい辛くなるんですけど、今回もすごくつらかったです。読み終わってしばらくゾンビのようになっていました。 あらすじ 主人公は雨宿りをしていたユーゴスラヴィア人、マーヤと出会う。友人と…

戦争に引き裂かれた祖国を愛した男 木村元彦『オシムの言葉 増補改訂版』感想

『オシムの言葉』を読みました。 バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)で絶賛されていたので気になって読みました。 オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫) 作者: 木村元彦 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/01/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ …