ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

家族

ラストが中途半端だが作画は一級品―惣領冬美『マリー・アントワネット』

今日の更新は、惣領冬美『マリー・アントワネット』です。 あらすじ・概要 オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘、アントワネットはフランスのブルボン王家に嫁ぐことになる。その国王は口下手で会話が続かず、ヴェルサイユ宮殿はしきたりばかりで疲れて…

だめだめな男女関係でも主観では運命―『自虐の詩』

今日の更新は、『自虐の詩』です。 あらすじ・概要 大阪の下町に、短気な男イサオと暮らす幸恵。気に入らないことがあるとたびたびちゃぶ台をひっくり返してしまう彼を、幸恵はけなげに愛している。周囲の人間はそんな幸恵を心配しているが、そのころ幸恵の…

父親の遺産を巡って大騒ぎする三きょうだい―宮本福助『この度はご愁傷様です』

今日の更新は、宮本福助『この度はご愁傷様です』です。 あらすじ・概要 放蕩者だった父が死んだ。葬式を終えた三きょうだいと孫、仁は、彼の残した家の片付けのために集まる。そこで見つかったビデオレターから、三人はダーツで遺産分配を決めることに。し…

コミュニケーションがド下手な親に育てられた娘の悲劇―みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』

今日の更新は、みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』です。 あらすじ・概要 発表会をきっかけに、ピアノが弾けなくなってしまった桜。そんな中、幼馴染の両親が経営しているカフェに燕という男がバイトの面接に来る。彼がカフェで料理を作るうちに、幼馴…

実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。 あらすじ・概要 日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度…

子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。 あらすじ・概要 「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータ…

鬱憤を晴らしたいならいいかもしれない―佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』

今日の更新は、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』です。 あらすじ・概要 日本の主婦は家事をしすぎである――。家事の専門家である著者は、「家事をやってきちんと暮らす」という価値観が日本の女性を苦しめているのではないかと考えている。海外の…

人間に揉まれた演劇人が語る人間関係―鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』

あらすじ・概要 舞台の演出家であり作家でもある鴻上尚史。舞台人として数々の人間関係に揉まれてきた彼が、送られてくる人生相談に答える。友人との関係、夫婦の関係、夢を追いかけること。著者の経験から語られる、社会を生き抜くポイントとは。

「覚えている」ことが弔いでありなぐさめである―『リメンバー・ミー』

今日の更新は、『リメンバー・ミー』です。 あらすじ・概要 メキシコの少年ミゲルは音楽が大好き。しかしミゲルの家庭では、音楽禁止だった。家族に反抗したミゲルは家を飛び出し、ギターを盗んで音楽コンテストに出ようとする。しかしミゲルはなぜか生きて…

親が自殺した子どもたちがその後を自ら語る―自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』

今日の更新は、自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』です。 このところ感想の書き方が変わっていたんですけれど、パソコンを開く時間が取れずスマホで書いていたからです。しばらく見やすさと書きやすさが両立できるテンプレを模…

出産という一大プロジェクトを達成しよう!―カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』

今日の更新は、カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』です。 あらすじ・概要 オタク同士で結婚し、子どもを作ることになった著者。手間もお金もかかる不妊治療を経て、無事妊娠する。妊娠中にちょうどいいパンツを探したり、乳首をやわらかくするマッサ…

カナダから「弟の夫」がやってきた!―田亀源五郎『弟の夫』

レンタルコミックで『弟の夫』を読んでいました。 ラストが気になったので最終巻は電子書籍で買って読みました。 あらすじ・概要 シングルファザーとして娘を育てる弥一のもとに、ひとりのカナダ人男性が訪ねてくる。彼の名はマイク。弥一の「弟の夫」だとい…

兼業主夫になった放送作家の戦いと和解―杉山錠士・アベナオミ『新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~』

今日の更新は、作:杉山錠士・絵:アベナオミ『新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~』です あらすじ・概要 放送作家の著者は、兼業主夫として仕事の量を控え、家庭に入ることを決意する。妻に代わって保育所の送り迎えをする著者を待っていた…

地味なサラリーマンが社交ダンスに目覚める―『Shall we ダンス?』

今日の更新は、映画『Shall we ダンス?』の再視聴感想です。 年始に地上波放送があったので録画して見ていたもの。 あらすじ・概要 平凡なサラリーマン杉山正平は、帰り道の電車の窓から、ダンススクールにいる女性を見かける。その女性に興味を持った彼は…

親のもやもやがわかっていたたまれなくなってきた―青沼貴子『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』

今日の更新は、青沼貴子『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』です。 あらすじ・概要 短大も終わりに近づき就職活動を始めたアン。しかしそれはうまくいかず、やっと就職した会社でもすぐやめてしまう。一方父親の仕事を手伝っていたリュウも、父とけ…

終末になれば山伏修行をするサラリーマン夫―はじめ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』

今日の更新は、はじめ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』です。 あらすじ・概要 結婚相手は、週末に修行に行くサラリーマン山伏だった。新婚旅行は山、結婚式は仏式、交換する念珠にこだわる彼。山伏の独特の文化に振り回されつつも、著者は夫を通して修行…

発達障害の息子を得て惑う母親を描く―トマコ『うちの子って発達障害!? ただいま子育て迷走中』

あらすじ・概要 集団に参加できない、人と話すのが苦手……人とどこか違う著者の息子。彼は実は、発達障害だった。ことばの教室や通級教室などの教育サービスの助けを経て、少しずつ成長していく彼。母親の苦悩を描きながら、親が何ができるかを問うコミックエ…

アウトローの娘に生まれた人間の生活―松本耳子『毒親こじらせ家族』

今日の更新は、松本耳子『毒親こじらせ家族』です。 あらすじ・概要 著者の父親はヤクザだった。そして、倫理観のない父親に振り回される家族たちも、どこかおかしくて……。アウトローの娘として生まれた著者が、その家庭を面白おかしく語ったコミックエッセ…

レズビアンカップルの精子提供ドナー探し―東小雪・増原裕子『女どうしで子どもを産むことにしました』

今日の更新は、東小雪・増原裕子『女どうしで子どもを産むことにしました』です。 あらすじ・概要 レズビアンカップルである著者ふたりは、「子どもを産みたい」という気持ちが高まり、精子ドナーを探し始める。しかし、なかなかドナーと著者たちの希望に折…

アメリカでアスペルガ-の子を子育て―佐藤エリコ『まさか!うちの子アスペルガー?セラピストMママの【発達障害】コミックエッセイ』

今日の更新は、佐藤エリコ『まさか!うちの子アスペルガー?セラピストMママの【発達障害】コミックエッセイ』です。タイトル長いな! あらすじ・概要 アメリカに在住するイラストレーターの著者。その息子が、どうやら発達障害らしい……。強いこだわり、執拗…

男性介護士、両親の介護のためにUターンする―八万介助『両親認知症Uターン すっとこ介護はじめました!』

今日の更新は、八万介助『両親認知症Uターン すっとこ介護はじめました!』です。 あらすじ・書籍概要 49歳で介護ヘルパーになり、介護士としてキャリアを積んできた著者。しかし両親の認知症が進行し、故郷に帰らなければならなくなる。著者がそこで見たの…

イラストレーターの妻が過酷な抗がん剤治療に直面―柏原昇店『ちびといつまでも ママの乳がんとパパのお弁当と桜の季節』

今日の更新は、柏原昇店『ちびといつまでも ママの乳がんとパパのお弁当と桜の季節』です。 あらすじ・書籍概要 イラストレーターの柏原昇店。彼の妻が、乳がんであることがわかる。夫婦は、戸惑い悩みながら、抗がん剤治療を選択。つらく厳しい闘病生活が始…

漫画家、すい臓がんになった母親を看取る―瀧波ユカリ『ありがとうって言えたなら』

今日の更新は、瀧波ユカリ『ありがとうって言えたなら』です。 あらすじ・書籍概要 漫画家である著者の母親が、すい臓がんだと告知される。余命は長くて1年。姉のいる大阪に母は移り、著者はそこへ何度も通う。世話をする姉につらく当たったり、いらいらし…

漫画でわかる色弱の子どもの支援法―カラーユニバーサルデザイン機構『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』

今日の更新は、『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』です。 最近色覚異常の話題を見かけることが多いので、調べてみたくて読んだ本。 あらすじ・書籍概要 普通の人と色の感じ方が違う色弱。特定の色が見分けづらく、日常生活で困りやすい。その子どもに、…

シベリア抑留から帰ってきた父親の戦後個人史―小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』

今日の更新は、小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』です。 あらすじ・書籍概要 北海道の佐呂間に生まれた少年謙二は、1944年に出征する。その先でシベリアへと連れていかれ、抑留生活が始まった。著者が自身の父から人生を聞き取り、補…

ひきこもりの弟が初対面の女性と結婚する―葦舟ナツ『ひきこもりの弟だった』

今日の更新は葦舟ナツ『ひきこもりの弟だった』です。 あらすじ・書籍概要 ひきこもりの兄と、彼を過保護に世話する母との関係がトラウマになっている「僕」。彼は初対面の女性、千草から結婚することを持ちかけられる。僕と彼女は、穏やかに生活を送ってい…

不登校少女が大学に受かるまで―青木光恵『不登校の17歳 出席日数ギリギリ日記』

今日の更新は、青木光恵『不登校の17歳』です。 あらすじ・書籍概要 中学生の時から不登校で、ぎりぎりの状態で高校に受かった娘。しかしそこでも学校になじめず、休みがちになってしまう。出席日数の綱渡りをしながら、どうにか高校を卒業しようとする姿を…

もしも愛した人が被差別部落の人だったら―齋藤直子『結婚差別の社会学』

今日の更新は齋藤直子『結婚差別の社会学』です。 あまり読まないジャンルの本だけれど、面白いと聞いて読んでみたくなりました。 あらすじ・書籍概要 「被差別部落出身だから」ということで結婚に反対される人々がいる。著者は実際に結婚差別を受けた部落出…

継母となった女性がいきなり子育て初体験―ネコおやじ『初婚でいきなり2人の子持ちになりました』

今日の更新は、ネコおやじ『初婚でいきなり2人の子持ちになりました』です。 あらすじ・書籍概要 好きになった人は、子持ちだった。シングルファザーと結婚した著者は、血のつながらない子どもたちを育てることになる。それは、葛藤と悩みの連続で……。継母…

独裁政権指導者の父の影に惑い悩む子どもたち―タニア・クラスニアンスキ『ナチの子どもたち 第三帝国指導者の父のもとに生まれて』

今日の更新は、タニア・クラスニアンスキ『ナチの子どもたち 第三帝国指導者の父のもとに生まれて』です。 あらすじ・書籍概要 ナチス政権が崩壊したあと、その指導者の家族はどうなったのか。子どもたちを追跡し、彼らの行動から「親の罪を背負うとはどうい…