ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

平安

『後宮の薬師 平安なぞとき診療日誌』小田菜摘 PHP文芸文庫 感想

あらすじ・概要 大陸から来た父から薬を学んだ薬師、安瑞蓮は、腕を買われて宮中に上がる。そこで、体の不自由な皇子に出会う。皇子の身体を診ているうちに、瑞蓮は、後宮の女性たちのいざこざや嫉妬に巻き込まれていく 体に障害を持つ皇子をめぐる女性の悲…

『神抱く凪の姫~キレ神様、お目覚めにございます~』響野夏菜 ビーズログ文庫 感想

あらすじ・概要 自分の身をもって悪神を封じる娘、沙綾の前に、解放された祟り神、嵐嶺が現れる。封印の影響で慢性的な体調不良になっていた沙綾は、封印が説かれて元気になって大喜び。自分が健康でい続けたいのもあり、嵐嶺のことを構い、彼を悪神でなくし…

『マンガ古典文学 方丈記』水木しげる マンガ古典文学シリーズ 感想

あらすじ・概要 平安時代末期、神官の一族に生まれた鴨長明は、和歌の才能を見出される。一方で、家族とは折り合いが悪かった。火事、竜巻、地震など、多くの災害や源氏と平家の争いを見て、無常観を強くする。やがて鴨長明は、小さな家で一人暮らしをするよ…

『ざ・ちぇんじ!』山内直実・氷室冴子 白泉社文庫 感想

あらすじ・概要 平安時代のとある帝の時代。綺羅姫と綺羅中将は、実は性別が逆。綺羅中将は女なのに女性と結婚する羽目になり、綺羅姫は尚侍として女東宮に使えることとなる。嘘が嘘を呼び、事態は混乱したまま綺羅中将が妊娠したと勘違いしてしまい、周囲の…

清少納言から中宮定子への熱烈な主従愛―冲方丁『はなとゆめ』

あらすじ・概要 宮中に出仕することになった清少納言は、そこで中宮定子の聡明さ、優雅さに惹かれる。中宮定子や貴人たちとの交流に、頭のいい清少納言は機転を利かせて雅に答え、それを評価される。しかし次第に、藤原道長の権力が、中宮定子にまつわる人々…