ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

コロナ禍の中で触れてよかった本・漫画・ゲーム21選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 2020年はTwitterの使い方を考え直す年でした。なぜかと言うと、コロナウイルス関連のデマが大量に出回ってきたからです。 私もごりごりの文系で科学の知識には弱いから人のことは言えないんですけど、専門的な知識も…

女キャラが描けてないし長せりふも寒い―中村文則『悪と仮面のルール』

あらすじ・概要 異常な父親に「邪」として育てられようとした主人公。しかし父が自らの養女で主人公の幼馴染、香織に手を出そうとしたことから、主人公は父を殺してしまう。そしてその 後、主人公は顔と名前を変えて、父の死をきっかけに離れ離れになった香…

わからないところが多かったが情報量は多かった―田村正之『“税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資』

あらすじ・概要 将来的に社会保障の予算が足りなくなることが予測されており、政府は節税効果によって個人の投資活動を支援している。その一部であるイデコやNISAについて、儲かる可能性とリスクを比較しながらも解説していく。自分の資産を守り、増やしてい…

やっぱり展開が遅いなこのシリーズ―秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その2』

あらすじ・概要 伊里野と浅羽の初めてのデートの顛末とは……。そして新聞部に入部した伊里野。しかし彼女は学校を休みがちで、クラスの皆になじめずにいた。そんな中、文化祭「旭日祭」が近づいてきた。伊里野のことを心配しながら、浅羽は新聞部の展示を制作…

ウイルスの発見から感染の仕組み、未来への展望まで―岡田吉美『ウイルスってなんだろう』

あらすじ・概要 さまざまな感染症を引き起こし、人間の脅威であるウイルス。しかし、ウイルスを発見し研究することによって、科学は大きな進歩をしてきた。ウイルス発見の科学史から、ウイルスの特徴の奇妙さ、ウイルスがもたらした技術などを紹介する、学生…

かわいらしいデザインで読む短歌紹介本―東直子・若井麻奈美『短歌の詰め合わせ』

あらすじ・概要 和歌から進化していった「短歌」。その短歌を「食べ物」「動物」など身近なテーマごとに分け、イラスト、解説とともに一首ずつ紹介していく。そこには作者しか書き留められなかった喜怒哀楽、発見、アイディア、いたずらごころがあった。

今を考えてだいぶ憂鬱になる本―橘木俊詔『格差社会 何が問題なのか』

あらすじ・概要 日本の長い不景気の中、格差は広がり続けている。なぜ、格差は広がってしまったのか。格差を否定する政治家たちに反論しつつ、格差が生まれてしまったわけを解説する。格差を減らすには、どうすればいいのか……。

調理によって失われる栄養素を実験室で調査―監修:吉田企世子『女子栄養大学 栄養のなるほど実験室』

あらすじ・概要 どうすれば効率よく食べ物から栄養素を摂取することができるのか、栄養を研究する人々が、実験室で調査。じゃがいものゆで方、ブロッコリーの加熱の仕方、レバーの血抜きなど、調理の仕方によって失われる栄養素の割合をケースごとにまとめる…

WHOの政治戦から見る人類と病との戦い―詫摩佳代『人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差』

あらすじ・概要 新型コロナウイルスよりずっと前、ペストや腸チフスの時代から、人類は病と闘ってきた。人類の「病との戦い」はどう進歩し、どのような政治的駆け引きがなされてきたのか。WHOの取り組みとその中の政治戦を紹介しながら、人類と病の現代史を…

フランス文学者による衝動買いおもしろレビュー―鹿島茂『衝動買い日記』

あらすじ・概要 フランス文学者、鹿島茂は買い物が大好きである。店を物色し、いつも衝動買いをしては、後悔したり、当たりを引いたりしている。腹筋マシーン、猫の家、財布など、著者が購入した「衝動買いグッズ」とその後の使用結果を面白おかしく書いた連…

最後に送られたメッセージにがっかりだよ!―小田菜摘『革命は恋のはじまり~つながる想いと開ける未来~』

あらすじ・概要 教員になるために実習を行うこととなったナクシュデル。しかし派遣されたのは、とても寒冷な僻地の村だった。なぜ派遣されたのか疑問に思いつつも、ナクシュデルはその土地の子どもたちに文字を教え始める。しかし、初めての実地での教育はう…

教員研修で三角関係とシスターフッド―小田菜摘『革命は恋のはじまり~絡まる希望と途切れぬ思い』

あらすじ・概要 教師になるために研修を受けることになったナクシュデルは、そこでふたりの変わった女性に出会う。彼女らの素性をいぶかしむナクシュデルだったが、そのころレオンティウスに望まぬ縁談が来ていることを知る。縁談を断れないクレボスの事情と…

極寒の街で街じゅうの人に歓迎される―まえだなをこ『世界で一番寒い街に行ってきた ベルホヤンスク旅行記』

あらすじ・概要 「世界で一番寒い街に行ってみたい!」と、Facebookでガイドしてくれる人を探し、飛行機を乗り継いでベルホヤンスクに向かった著者一行。そこは、濡れたシャツですら凍る街だった。著者たちは、珍しい異邦人として街の人にさまざまな歓迎を受…

家父長制に殴り込みをかける漁師の百合カップル―小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』

あらすじ・概要 ガス惑星の周囲を回る宇宙船で、大気を泳ぐ魚を獲って暮らしている人々、周回者(サークス)。お見合いで振られてばかりだったテラは、家出少女ダイオードと出会う。彼女は夫婦ペアでしか乗れない漁業船、礎柱船(ピラーボート)に、同性同士…

相手を変えても自分の手柄ではないということ―平木典子『自分の気持ちをきちんと<伝える>技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ』

あらすじ・概要 言いたいことが言えない、または高圧的に話してしまう。コミュニケーションに悩みを抱える人のために、図を提示しながら「アサーション」の考え方を教える。「相手も自分もOK」なコミュニケーションを取るにはどうすればいいのだろうか。

障害者の意思を尊重しつつ加害者にしない方法って何だろう―山本譲司『累犯障害者』

あらすじ・概要 刑務所で服役した元議員の著者は、そこで犯罪を犯した障害者たちの姿を見て衝撃を受ける。著者は累犯障害者について調べることを決意し、さまざまな累犯障害者について聞き取りを行う。殺人を犯した知的障害者、売春で生計を立てていた親子二…

ふたつの未来に揺れる元奴隷―小田菜摘『革命は恋のはじまり~告げる思いと自立する願い~』

あらすじ・概要 リュステムへの恋心を自覚しながらも、「黄金の寵姫」として舞踊団の客寄せになっていたナクシュデル。そんな中、リュステムの母から「学校の教師にならないか」という誘いを受けた。心惹かれるナクシュデルだったが、自分が舞踊団を抜ければ…

見世物にも見世物のプライドがある―小田菜摘『革命は恋のはじまり~2つの求婚と目覚める思い~』

あらすじ・概要 後宮の女奴隷たちとベリーダンスの興行をするようになったナクシュデル。彼女はクレボス皇太子から歓迎式典に誘われる。同じころ、リュステムの縁談が浮上し、その相手となるハディジェはナクシュデルに敵意をむき出しにしていた。ナクシュデ…

睡眠の章は役に立った―『Tarzan特別編集 決定版 自律神経を整える』

あらすじ・概要 身体を裏からコントロールしている自律神経。それが不調になると、頭痛やだるさ、胃腸の不調などさまざまな体調不良になる。食生活・運動・睡眠などを通して、自律神経を整える方法を紹介するムック本。

人に死をもたらす「病気」とは何かイラスト解説―森皆ねじ子『人が病気で死ぬワケを考えてみた ねじ子の医療絵図』

あらすじ・概要 すべての人はいつか死ぬ。死亡率100%である。そして、死因で一番多いのは「病死」だ。しかし、病気はどのようにして人間に死をもたらすのだろうか。感染症・ガン・生活習慣病で死ぬ仕組みを、イラストと手書き文字でわかりやすく解説。

キャラクターに個性がないので疲れた―上田早夕里『華竜の宮 上』

あらすじ・概要 海面が上昇し、平地が沈んでしまった未来の地球。外交官の青澄は、遺伝子改変によって海に適応した人類、海洋民との政治的な調整をしていた。彼は管理用のタグを持たない海洋民の長、ツキソメと出会い、海洋民と陸上民との利益ある共存のため…

ASDたちは異なる言語感覚で生きている―松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く』

あらすじ・概要 「自閉症の子は津軽弁を話さない」妻の何気ない一言から、自閉症の子どもの方言使用について調べ始めた著者。データは確かに自閉症の子どもは方言を話さない傾向を示していた。それはなぜなのか。自閉症の社会的な障害をヒントに、自閉症と定…

びっくりするほど真面目なトルコ革命風ラブコメ―小田菜摘『革命は恋のはじまり~え?後宮解散ですか!?』

あらすじ・概要 皇帝に選ばれるはずが、革命によって後宮を追われた奴隷のナクシュデル。行き場のない彼女は革命に協力した国防軍の少尉、リュステムの家に身を寄せることとなる。後宮しか知らなかったナクシュデルは初めて国の抱える難しい事情を知り、改め…

文化祭準備中の学校でスーパー殺戮タイム―貴志祐介『悪の教典 下』

あらすじ・概要 文化祭準備中、殺人が生徒に露見しそうになった蓮実。彼はクラスの生徒たちを皆殺しにして証拠を隠滅することを決意する。かくして学校は殺戮の現場となった。次々と殺されていく子どもたち。怜花たちは、見えない殺人鬼から逃げ切る方法を模…

人脈があっても介護は難しい―かぶらぎみなこ『親が倒れた日から、いつかくる…その日まで~かぶらぎさん家のケース』

あらすじ・概要 イラストレーターで勤め人の著者。その父親が、脳こうそくで倒れた。そこから、家族の介護の日々が始まった。入院生活から自宅介護、デイサービスの利用、そして、おそらく二度と家に戻れない療養型医療施設へ。親の老いを文字エッセイとイラ…

「定食屋のからあげ定食がおいしい」みたいなお仕事小説―ほしおさなえ『活版印刷三日月堂 星たちの栞』

あらすじ・概要 故郷に戻ってきた弓子は、祖父が経営していた活版印刷所「三日月堂」を再開した。びんせん、ショップカード、しおり、結婚式の招待状。三日月堂の依頼者は、印刷物を作ることによって自分の過去や今に向き合うこととなる。活版印刷をきっかけ…

異性装をポジティブに捉える「倒錯しない」ラブストーリー―御園生みどり『姫の婿とり 始まりはさかしまに!』

あらすじ・概要 父方の家が祖父を裏切り、敵対する家の男児は殺されると女の振りをして生活してきた千芳(ちか)姫。しかし祖父から婿取りの要請を受け、男が婿を取るわけにはいかないと千芳は逃げ出す。逃げた先で出会ったのは、婿候補のひとりであり男装し…

イケメンサイコパス教師が学校をめちゃくちゃにする―貴志祐介『悪の教典 上』

あらすじ・概要 優秀で生徒からの人望も厚く、ユーモアもある教師、蓮実聖司。しかし、その正体は共感能力のない殺人鬼だった。自分を邪魔するものを退学、辞職、死亡へと追い込んでいく蓮実。一方で、蓮実の教え子の怜花は、類まれな第六感で蓮実に恐怖を覚…

男子高校生と美少女オートマタの間で揺らぐ自我―こまつれい『101メートル離れた恋』

あらすじ・概要 男子高校生のユヅキがある日目覚めると、セブンスというオートマタになっていた。そこは現代社会に似ているが、魔法に満ち溢れた世界。オートマタとしてレンタルされ、男性と性行為を行うセブンスは精神をすり減らしていく。そんな中、セブン…

「普通」が幻想だと知ると自虐が楽しめなくなる―カレー沢薫『負ける技術』

あらすじ・概要 文章も書く漫画家カレー沢薫。彼女が書いたコラムを書籍化。そこにあるのは、コミュ力のない根暗なオタクの暗い過去だった。毎日の虚無をおもしろおかしく描きながら、冴えない人間が毎日を生き抜く姿を伝える。