ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

架空歴史

【ネタバレ有】『舞台「刀剣乱舞」 維伝 朧の志士たち』11月22日夜公演感想

今日の更新は、『舞台「刀剣乱舞」 維伝 朧の志士たち』感想です。 あらすじ・概要 文久土佐への出陣を要請された男士たちは、陸奥守吉行を部隊長として戦地に赴く。そこは土佐勤王党が恐怖政治を行っている世界線だった。陸奥守らは、土佐勤王党の盟主武市…

蝦夷の血を引く少年と男装の皇女が都を救う―荻原規子『薄紅天女 上・下』

今日の更新は、荻原規子『薄紅天女』再読感想です。 あらすじ・書籍概要 坂東に暮らす阿高と藤太。蝦夷との戦いが続く中、阿高は己に蝦夷の血が流れていることを知る。姿を消した阿高を追って、藤太は坂上田村麻呂とともに旅立つ。一方皇女である苑上(その…

頼むからちゃんと伏線を回収してくれ―『ミュージカル「刀剣乱舞」葵咲本紀』ライビュ感想

葵咲本紀のライビュを見てきたよ! ちょうどいい画像がなかったので徳川家ワッペンがサムネです。 最初に言っておきますが、酷評に近い文章なのでいい思い出にしておきたい人はブラウザバックお願いします。 あと今回は本当にネタバレ100%です。

碁の話なのに碁のシーンが少なくて萎えた―シャン・サ『碁を打つ女』

今日の更新は、シャン・サ『碁を打つ女』です。 あらすじ・書籍概要 満州に赴任していた日本人士官は、スパイを探すために行った広場で少女と出会う。彼女と碁の対戦をするたびに、お互いに惹かれていく。しかし、少女は歴史のうねりの中に巻き込まれていく。

過去作の続編以上のものではなかった―荻原規子『あまねく神竜住まう国』

今日の更新は、荻原規子『あまねく神龍住まう国』です。 あらすじ 流罪にされた少年頼朝は、なかば死ぬことを期待されて、危険な川の中州に住むことになる。そこにやってきたのは乳母を名乗る見知らぬ女性と、かつて出会った草十郎という青年だった。

中央アジアの国の、政治と戦争とシスターフッド―宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』

今日の更新は、宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』です。 あらすじ・書籍概要 アラルスタンの戦争で両親を失った日系少女、ナツキ。彼女は後宮(事実上の学校施設)に入り、そこで学んでいた。しかし現大統領が暗殺され、議員たちは逃げ出した。後宮の少女…

こんなことってある!? うならされた本―カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

今日の更新は、カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』です。 あらすじ 上海の租界で育った主人公クリストファー・バンクス。彼は探偵となって謎の失踪をとげた両親を探していた。あまたの難事件を解決して上海に戻ってきた彼は、そこで両親の失踪…

御託はいいからみんなどろろを見てくれ

最近リメイク版のどろろにはまっているので、その宣伝を書きました。 ちなみに原作どろろには一通り目を通したことがあるけれど、だいぶ昔なのでかなり忘れてます。 あらすじ 盗みをしながら生活してる子ども、どろろは百鬼丸(ひゃっきまる)という少年に出…

刀剣男士の目指すは織田信長の暗殺―『映画刀剣乱舞』【ネタバレ注意】

がっつりネタバレをしていますので、映画を見た人、もしくはネタバレを見るのが趣味な人以外はご覧にならないでください。 あらすじ 歴史改変を防ぐため、本能寺の変の時代へ、三日月を隊長とした6振りは出陣する。しかしその後、織田信長は生きていること…

見習い魔術師が、紙の魔法で師匠を救う チャーリー・N・ホームバーグ『紙の魔術師』感想

あらすじ 魔術が高度な専門技術とみなされている1900年代初めのロンドン。魔術師養成学院を卒業したシオニーは、金属の魔術師になりたかったのに、人気のない紙の魔術の実習を命じられた。そのうえ師匠の折り師セインは変わり者。だが気の進まない勉強を続け…

古代日本で日の神と水の神が争う 香村日南『蛇神の祈り』感想

蛇の話を読むシリーズ。 あらすじ 古代の大和(奈良)。そこでは水の神を奉じるものと、日の神を奉じるものとの争いがあった。誉田大王(ほむたのおおきみ)の息子として生まれた稚彦王子は、死のうとしている少女と出会うが……。

人造人間よ、時空をさかのぼって人類を救え 青春アドベンチャー オーディオドラマ『時砂の王』感想

www.nhk.or.jp ラジオドラマになったときいて、時砂の王を聞いていました。 NHKラジオに聞き逃し配信があるのを初めて知りました。べ、便利……。 あらすじ 他の星からやってきた侵略者を倒すために生まれた、メッセンジャーのオーヴィル。彼らは時間遡行の能…

犬による犬のための犬に満ちた小説 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』再読感想

人生で五指に入るくらい好きな本です。久しぶりに読み返したくなりました。 あらすじ 第二次世界大戦中、キスカ島に取り残された4匹の軍用犬。彼らはそこから子孫を増やし、世界中に広がっていく。一方で、ソビエトが滅んだロシアでは、ある老人が、犬とと…

戦時中をスパイたちが駆けていく 柳広司『ダブル・ジョーカー』感想

セールで買ったもの。おまけ掌編が入ってないとかケチだな……! あらすじ 軍属でありながら独自の方法で諜報活動を行う「D機関」。彼らは戦時中の日本で暗躍する。太平洋戦争開始直前、陰謀渦巻く世界で彼らが見たものとは……。スパイたちの活躍を描く連作短編…

多面的に描かれるキャラクターが人間ドラマとして面白い 『三国恋戦記 オトメの兵法』感想

そういえば牧場物語以外の乙女ゲームってやったことないな……と思ったので名作と名高いこちらをプレイしてみました。 あらすじ 不思議な本によって三国志に似た世界に飛ばされた主人公、山田花(名前変換可)。彼女は軍師孔明の弟子ということになり、本の力…

レスタトが語る『夜明けのヴァンパイア』の真実 アン・ライス『ヴァンパイア・レスタト 下』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。この表紙ちょっとセクシーな感じですね。 あらすじ 自身の母親をヴァンパイアとしてよみがえらせたレスタト。彼女と別れたレスタトは、伝説的吸血鬼マリウスを探し旅をする。マリウスの口から語られた、吸血鬼という種族の誕生…

本を食べる少女が文学少年と出会って大冒険 渡辺仙州『文学少年と書を喰う少女』感想

タイムラインにおすすめが流れてきて気になった一冊。 あらすじ 書物が大好きな少年、呉承恩は、文字を食べたがる不思議な少女と出会う。彼女は玉策という、すべての生死を記録した禄命簿が人の形をとったものだった。承恩は彼女をめぐる戦いに巻き込まれる…

強くてかっこよくてかわいい少女たちがロンドンでスパイ活動 『プリンセス・プリンシパル』感想

あらすじ 共和国と王国に分裂したアルビオン。スパイのアンジェとドロシーは、プリンセス・シャーロットと入れ替わるために学校に侵入する。しかしプリンセスは協力者となり、スパイの二人とともにロンドンで暗躍することに……。

神と人の間に立つ人が世界を愛してくれる 『ワンダーウーマン』感想

友人がドはまりしていたので見ました。 あらすじ 楽園のような島に暮らす女性しかいない一族、アマゾンの姫君ダイアナ。彼女はスパイのスティーブ・トレバーと出会い、第一次世界大戦をけしかけている軍神マルスを倒すための旅に出る。しかしダイアナにとっ…

リンカーンは復讐のために杭を手に取った セス・グレアム=スミス『ヴァンパイアハンター・リンカーン』感想

最近読んでる吸血鬼ものの中で一番イロモノっぽい題材だ……。 あらすじ 吸血鬼に母親を殺され、復讐を誓ったエイブラハム・リンカーンは、ヴァンパイアハンターとして吸血鬼を屠っていく。しかしエイブは、奴隷制があるかぎり吸血鬼を滅ぼすことはできないと…

刀剣男士に子育てさせる残酷さ 『ミュージカル「刀剣乱舞」~三百年の子守歌~』感想

見たいみたいと思いつつタイミングを逃していました。 「三百年」と書いて「みほとせ」と読みます。 www.dmm.com あらすじ 歴史修正主義者の攻撃により、幼い竹千代(のちの徳川家康)を残して壊滅した松平家。刀剣男士たちは歴史上の人物になり替わり、協力…

「舞台『刀剣乱舞』 義伝 暁の独眼竜」から考える伊達刀の描かれ方【感想・ネタバレ有】

「舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」(以下『義伝』)をライブビューイングで見てきました。 舞台どころかライビュも落ちるし、結局一時間かけて遠くの映画館に見に行きました。あ~転売屋と転売屋から買った人は職場でうんこ漏らしてくれないかな。*1 話し…

船に乗り込んだ謎の紳士は吸血鬼だった ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム 上』感想

吸血鬼小説を読んでいくシリーズ。作者は『氷と炎の歌』の人なんですね。 あらすじ 事故で船を失った船長アブナーは、謎の富豪に出資を持ちかけられる。彼は船を作り、共同経営者になりたいと言う。「フィーヴァ―ドリーム」と名付けられた船は旅立った。しか…

刀剣男士たちがときどき死闘を繰り広げる 『刀剣乱舞 花丸』感想

dアニメに入会したきっかけである刀剣乱舞花丸が終わってしまいました。 寂しいような、無事に終わってうれしいような……。 アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 本PV touken-hanamaru.jp あらすじ 時は西暦2205年、歴史改変をもくろむ時間遡行軍と、刀剣より生まれし刀…

スキャマンダー先生のどうぶつ奇想天外 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』感想

ファンタビ見てきました。 豪華魔法が飛び出す!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告編 wwws.warnerbros.co.jp あらすじ イギリスからニューヨークにやってきた魔法生物の研究家、ニュート・スキャマンダー。彼はトランクの取り違えから魔法…

ソ連のダーチャに現れた謎の主従 沙村広明『春風のスネグラチカ』感想

この間のKindleポイント還元セールで買ってみました。 Twitterの方が主従関係萌え作品として強くおすすめされていたので興味を持ったもの。 あらすじ ある別荘(ダーチャ)に現れた車いすの少女と召使いの青年。彼らは別荘に隠されている何かを探します。彼…

少年少女の出会いの行方は 桜庭一樹『GOSICK8 下 神々の黄昏』感想

やっと完結まで読めた! というわけでGOSICKの感想です。 あらすじ 母を身代わりにして牢獄から脱出したヴィクトリカ。彼女は旧世界から脱出するため海を目指します。果たしてもう一度一弥に出会うことができるのか。そして一弥は今何をしているのか……。

戦争のうねりに巻き込まれる二人 『GOSICK8上 神々の黄昏』感想

シリーズものがラストスパートになるとちょっと寂しさを感じますが、きちんと終わる作品のほうが幸せなんでしょうね。 GOSICK VIII 上──ゴシック・神々の黄昏── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/09/01 メディ…

現実を侵食する全体主義 ジョージ・オーウェル『一九八四年』感想

訳者あとがきによると、この本は「読んだふりをしてしまう本」として有名だそうな。聖書みたいなものでしょうか……。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: ペ…

これが王妃の薔薇色の人生 桜庭一樹『GOSICK7 薔薇色の人生』感想

『GOSICK7 薔薇色の人生』を読みました。 間が空いてもなんとなく話を覚えてるからありがたいです。わかりやすいってことなのかな。 GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/0…