ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

純文学

『日本文学(墓)全集 時どきスイーツ』安堂友子 本当にあった笑える話 感想

あらすじ・概要 著者は文豪たちのお墓にお参りして、彼らの過去や面白エピソードを紹介する。問題だらけの文豪も、思ったよりも常識人な文豪もさまざま。作風と一致する人格のときも、全然違う人格のときもあって……美味しいスイーツの情報とともにお墓と文豪…

『宴のあと』三島由紀夫 新潮文庫 感想 権力に狂わされていく成り上がりの女

あらすじ・概要 もう恋愛はしないだろうと思っていた料亭のおかみかづは、元外相の野口と恋に落ちる。彼が都知事選に出馬することになったとき、かづは料亭で稼いだお金を野口のために使うことを決める。野口に内緒で、かづはお金をばらまきながら人々の中に…

『「勤労青年」の教養文化史』福間良明 岩波新書 感想 なぜ働く若者たちは学びに惹かれたのか

あらすじ・概要 戦後の日本、「教養」というものに強い憧れがあった時代があった。働きながら学問を志した「勤労青年」に焦点を当て、当時なぜ「教養」が支持されたのか暴き出す。一般の人が学問をやることへの無理解や、教育格差を元に日本の不平等について…

『お伽草子』太宰治 青空文庫 感想

あらすじ・概要 みんなが知っている日本のおとぎ話を、太宰治が大胆にアレンジ。美についてあれこれ面倒なことを考える浦島太郎や、こぶ取り爺さんの恥と失敗、かちかち山での年下女性と年上男性を巡る話など、おとぎ話のパロディを詰め込んだ本。 「こんな…

『人間失格』太宰治 青空文庫 感想 道化の男と共依存的な女性のズブズブ関係

あらすじ・概要 主人公、葉蔵は女好きで破滅的、問題行動を繰り返す青年だった。しかし彼の内面には、恐怖と絶望があった。独特の一人称で、一人の男の生い立ちと破滅に至るまでを描く小説。 破滅的な男と共依存的な周囲のズブズブ関係 お調子者で女好き、刹…

『ハンチバック』市川沙央 文春e-BOOKS 感想

あらすじ・概要 遺伝子性の難病を持つ主人公の女性は、背骨が歪み、自由に歩くことができない。お風呂にも介助が必要だ。大量に本を読み、40代になっても大学生として勉強をしレポートとして提出する。こたつライターをして小金を稼ぐ。そんな中、いくつもあ…