ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

靴職人と伯爵令息が魔術師の靴を追い、ついには婚姻する―仲村つばき『シンデレラ伯爵家の靴箱館7 乙女は新たな靴を履く』

シンデレラ伯爵家の靴箱館7 乙女は新たな靴を履く (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

アランとの結婚を反対されているエデルは、アランの母親から、ある城に客人として潜入する依頼を受ける。その城では少女たちの会合が行われており、それに魔術師の靴が関係していないか調べてほしいという。アランの両親に認めてもらうために、アランの妹リディアとともにエデルは城へと向かった。

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靴職人は敵であり父である魔術師と対峙する―仲村つばき『シンデレラ伯爵家の靴箱館6 彼方の乙女は愛おしき』

シンデレラ伯爵家の靴箱館6 彼方の乙女は愛おしき 電子DX版 (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

墓参りに訪れた故郷で、自らの父、レイと出会ったエデル。彼はアランに魔術をかけ、エデルと取引をしようとする。彼の目的は、エデルの母ヴァイオレットをよみがえらせること。そのためにエデルにシンデレラの靴を要求する。エデルはアランの父親の助けを借り、レイと対峙する。

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仕事を辞めたい少女は魔術師の靴で苦しみから逃れることを願う―仲村つばき『シンデレラ伯爵家の靴箱館4 小さき乙女は神を知る』

シンデレラ伯爵家の靴箱館4 小さき乙女は神を知る (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

仮装のお祭りであるランタン・デイが近づき、ガラスドームの職人たちも仮装用の靴のアイデアを出し始めていた。そんな中、ガラスドームに年端も行かない少女がやってくる。「仕事を辞められる靴がほしい」という彼女は、どうやら魔術師の靴と関りがあるようで……。

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女侯爵は魔術師の靴によって偽りの過去と向き合う―仲村つばき『シンデレラ伯爵の靴箱館5 偽りの乙女は時をかける』

シンデレラ伯爵家の靴箱館5 偽りの乙女は時をかける (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

港町、シエルナがゴーストタウンになったという噂が入ってきた。アランとエデルは魔術師の靴の関与を疑う。そんな中、ガラスドームにひとりの女性がやってきた。彼女は

シエルナの女侯爵。片方だけ魔術師の靴を履いた彼女は、シエルナの街を救うためにアランに助力を乞う。

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貴族令嬢は夢を叶えるために自ら魔術師の靴を履く―仲村つばき『シンデレラ伯爵館の靴箱館3 仮面の乙女は真を歌う』

シンデレラ伯爵家の靴箱館3 仮面の乙女は真を歌う (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

ディセント家の跡継ぎであるアランに縁談が来る。エデルとしか結婚したくないアランは、エデルに結婚を前提とした交際を申し込むことを決意する。アランはエデルを王都に連れて行き、そこでプロポーズを試みるが……。一方で、王都では路上で歌う仮面の姫が話題になる。その正体は魔術師の靴にまつわるもので……。

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気弱な靴職人は、夢破れて故郷に帰る女性に靴を作る―仲村つばき『シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる』

シンデレラ伯爵家の靴箱館2 荒野の乙女は夢をみる (ビーズログ文庫)

 

 

あらすじ・概要

エデルはジュディという女性の靴を作ることになる。脚本家の夢破れて故郷に帰るという彼女は、エデルの母親を知っているようで……。しかしジュディにも「魔術師の靴」の魔の手が忍び寄る。エデルはジュディを守るため、靴箱館を守るため、ある取引をしてしまう。

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飲食・グルメをテーマにしたラノベ・ライト文芸おすすめ5選

 

ヒモの青年と老女画家の奇妙な同棲『極彩色の食卓』

美大を休学して女性の家を転々としていた青年、燕(つばめ)は、半分引退したような女流画家律子に拾われる。律子は掃除もできなければ炊事もできず、まったく生活力がない。燕は律子の弟子から送られてくる食材を駆使して料理を作るのだった。

老いた女流画家と休学中の美大生の、居候以上恋愛未満の奇妙な関係。料理を作りながら穏やかに暮らしているようで、お互いに執着を持ち始めていきます。

それでいて、心に苦しみを抱えたふたりは、少しずつ救われていきます。両親に絵を描くことを強いられ、美大に入ってから絵が描けなくなってしまった燕と、あることをきっかけに絵に黄色が使えなくなってしまった律子。ある意味で「色」を失った燕と律子が、食事をともにするうちにその「色」を取り戻していくストーリーがもう本当に最高。何百回でも読みたいですね。

honkuimusi.hatenablog.com

 

アラサー男と悪魔娘のくっつかない食事小説『おひとりさまでした。~アラサー男は、悪魔娘と飯を食う~』

アラサーのサラリーマン誠一郎は、偶然悪魔を召喚してしまう。彼が悪魔に願ったのは、「一緒に飯を食うこと」。かくして悪魔娘リリスは、誠一郎が「誰かと飯を食いたい」と思った瞬間に現れ、彼のおごりで食事を共にするようになる。ふたりはジャンクな者から高級なものまで、食を楽しんでいく。

本当に悪魔娘とアラサー男がご飯を食べているだけで、恋愛展開はほとんどありません。ちょっとだけ好意があるかな? という描写はありますが、それだけ。

主人公はリリスをまったく性的な目で見ていなくて、ただ食事をするときの相棒とだけ認識しています。セクハラもしなければマウントもしません。

最後にあるネタばらしがある以外はストーリー性もほとんどなく、ひたすらご飯を食べる描写があるだけです。場合によっては退屈かも。

しかし他の作品に移る前の箸休め的な小説としてはよかったです。ちょうどこれを読んでいる時分にメンタルがやられていたこともあり、安心して読めました。

honkuimusi.hatenablog.com

 

ご飯を通して死んだ男性の記憶を思い出す『上島さんの思い出晩ごはん』

素性を知らないまま、一緒に暮らしていた男性「上島さん」。しかし彼は交通事故で死んでしまった。民子は彼の思い出をなぞりながら、今日も晩ご飯を食べる。そのうちに、民子の気持ちも変わっていき……。

ひたすら女性がご飯を食べる話です。内容的にはかなり地味なんですが、特徴的なのは食べることで彼女と上島さんの過去が明かされていくところです。

ただの飯テロ小説ではなくて、登場する食べ物とストーリーのテーマがきっちりかみ合っています。だからこそ押しつけがましくない形で感動できる作品になっています。

honkuimusi.hatenablog.com

 

ペンギンがバーテンダーのバーで安らぎを『真夜中のペンギン・バー』

悩める人々がたどり着き、一夜の不思議を提供する、不思議なバー。その店主はなんと、ペンギン!? 紳士的なペンギンのバーテンダーは、やってくる人々にお酒を出しながら、客の悩みに答えていく。そのバーでは、やってくるお客も不思議なようで……。

つらい毎日を過ごしているときに、雰囲気のいい飲食店に入って、そこで雑談をして、おいしいお酒を飲んで、また日常に帰っていく。その楽しさがにじみ出ていました。

こうして見ると飲食店ではただおいしい食事を出すことだけではなく、店の外観や雰囲気も含めてお客さんを楽しませ、非日常を味合わせることなのだと思います。一種のエンターテインメントなんですよね。

私はお酒を飲めないけれど、こういう交流があるならお酒も悪くはないなと思えます。

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いい根性してる女王とそれを支える菓子職人『アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人』

革命のあと、再び女王が政権を取り戻したフロリア。万年スランプな劇作家のオーギュストは、小さな菓子屋を見つける。そこにいたのは、菓子職人アルジャン・カレール。オーギュストは、アルジャンの菓子屋に通い始める。

 まず、出てくる甘いものがおいしそうで楽しいです。実際に食べた味だけでなく、作り方やそれを作った経緯も含めて、おいしそうだと思える描写でした。ヒロインのひとりである女王、ロクサーヌがかわいいだけではなくかっこよくて、しかもなかなかいい根性しているところが最高でした。

みんなが豊かになれば、自分も豊かになってもいい。そして国を豊かにすることが、ロクサーヌの国民に対する贅沢の償いなのです。

honkuimusi.hatenablog.com

 

以上です。興味があるものがあれば読んでみてください。

母の形見の踊る靴を取り上げられて、傍にいるため靴職人になる―仲村つばき『シンデレラ伯爵家の靴箱館1 恋する乙女は雨を待つ』

シンデレラ伯爵家の靴箱館1 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

かつて「シンデレラ」とあだ名される女性が王妃となり、靴の生産が盛んになった国。アデルはその子孫であるディセント家に勝手に踊る母の靴を鑑定してもらおうと持ち込む。しかし形見である母の靴を取り上げられてしまう。アデルは母の靴と一緒にいるために、ディセント家のアランが運営する靴工房で働くことになる。

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恋愛初心者の最強の男と女が国家の命運のためにお見合い―菱川さかく『最強同士がお見合いした結果』

最強同士がお見合いした結果 (GA文庫)

 

あらすじ・概要

対立するふたつの国は、新たな脅威のために同盟関係を結び、その印として「最強」の人間同士をお見合いさせることになる……。が、その「最強」たちはとんでもない恋愛初心者だった。それぞれの国の「最強」アグニスとレファは、相手を篭絡し自分の国を有利にするため、下手な恋愛バトルを繰り広げる。

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いい話っぽく終わってもロリコンはロリコンだと思うよ―平坂読『〆切前には百合が捗る2』

〆切前には百合が捗る2 (GA文庫)

 

あらすじ・概要

晴れて結ばれた愛結と優佳理の元に、ひとりの女性が現れる。彼女は優佳理が書いた小説を原作とするアニメの声優だった。彼女はどうやら優佳理に気があるらしく……。原稿から逃げるために旅行に行ったり、断食に挑戦したり、猫缶を食べたり。同棲ラブコメ。

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