『楽隊のうさぎ』を読みました。
最近吹奏楽に興味があるので選んだ一冊です。
あらすじ
中学生になったばかりの克也は、ブラスバンドに入部します。コンクールで金賞の常連のような吹奏楽部で過ごすうちに、音楽が好きになっていく克也。しかし音楽への思いはときに家族と亀裂を生み……。
演奏シーンのかっこよさがよかった
演奏シーンの比喩の感じや音楽のとらえ方がよかったです。思わず使われた音楽を調べてしまったくらいです。この曲を中学生がやっていたんですね……YouTubeにあったので貼っておきます。
日常描写における、青春のふわふわした悩みや、意地を張って本当のことを言えなくなってしまうようなシチュエーションもなかなかリアリティがあったと思います。ティーンのころってなんでくだらないことでイライラしてしまってたんでしょうね……。
ただ、個人的に文章が読みにくかったです。基本的に克也視点で話が進むんですが、途中で唐突にほかの人の視点が混じってくるんです。この手の表現苦手なんですよね……今誰が話しているのかわからなくなります。
デビュー作でもないので、これがこの著者の作風なんでしょうね。
まとめ
面白くはあったけれど、個人的に好きかと言われるとそうでもない作品でした。
でも楽しめる人は楽しめると思います。
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