『ベヒモス クラーケンと潜水艦』を読みました。
トルコのクーデターで図らずもタイムリーな読書になってしまいました。
あらすじ
オスマン帝国にたどり着いたデリンは、バーロウ博士の考案した、秘密作戦にかかわることになる。一方ここままだと捕虜になってしまうアレックは、リヴァイアサンからの脱出を図る。脱出した先である家族に出会い……。
アレック=守られヒロイン
この巻もしみじみヴォルガーに同情しました。本当にこんな公子を守るのは頭が痛いだろうな……。
でもアレックが世間知らずに育ってしまったのは周囲の環境ゆえだし、馬鹿みたいな素直さが逆に仲間の窮地を救うこともしばしばなので、一概にクソガキとも言えないんですよね。その辺の話の展開のさせ方が面白いなと思います。とりあえずアレックはいつかちゃんとヴォルガーに報いてやって。
今回は機械の出番が多かったんですが、面白かったのが同じクランカーの国でも機械に対する文化が違うことです。コガネムシ型のタクシーやゾウ型の移動機械を挿絵で見ているとわくわくします。この辺の世界観の作りが本当に楽しいです。
ラストは「この話どうやって収拾つけるんだ」と感じてしまいましたが、それだけに最終巻を読まないと終われない感じです。果たしてアレックは本当に戦争を終わらせることができるのだろうか……。そしてデリンの秘めた恋はどうなるんですか! 楽しみです。
まとめ
ラストが気になって仕方ない展開でした。早く続きを読みたいです。
本当にヴォルガーは報われてほしい。