『ワセダ三畳青春記』を読みました。
Kindleセールで買ったのを長らく積んでいたけれどやっと読破しました。
あらすじ
早稲田大学の探検部に所属し、細々とライター仕事を行っていた著者。そんな著者の暮らすアパート野々村荘は変人の集まり。司法試験浪人や、やたらと臭い飯を煮込む男、探検部の仲間たち。変人たちの学生生活を描いた青春エッセイ。
頭はいいけれど変人
読んでて思うのは、著者、こんなダメ生活をしているのに頭はめちゃくちゃいいんですよね。文章もそうだし、知らない言語の翻訳仕事をしたり、翻訳した小説を卒論代わりに卒業したり。めちゃくちゃな生活をしていても早稲田の学生なんだな……とまず感心しました。
野々村荘の人たちはみんな変人なんですが、いなくなるとなんだかんだ言ってさびしがる感じが、青春だなあと感じました。今となってはこんな下宿はそうないでしょうが、一つの時代を見られて面白かったです。わりと懐古的なエッセイだと思うんですが、それが嫌味な感じにならないところに文章力を感じます。
ラスト付近のラブストーリーを見て不覚にもきゅんきゅん来てしまいました。まさかこの本で胸キュンするとは思いませんでした。美しいエンディングではあるんですが、同時にどこか物寂しくもあります。こういう終わり方が、エッセイを超えてちょっと小説的でした。
まとめ
素敵なエッセイで面白かったです。
著者の他の作品を調べたらなかなかタイトルだけで問題のありそうな本が多いですね。こっちも読んでみたいです。