突然ですが、みなさんの泣いた作品ってなんですか。
こういう書き出しのときはだいたい自分が書きたいものって法則があるんですけれど、私も案の定それです。
そんなわけで、『イミテーション・ゲーム』を再視聴していました。
ちょっとネタバレを含みますので、気を付けて読んでください。
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編
あらすじ
第二次世界大戦末期のイギリス。数学者のアランは政府に収集され、ドイツ軍の暗号機「エニグマ」を解読するように依頼されます。クロスワードでメンバーを集め直し、アランはひとりおかしな機械を作り始めます。それはエニグマ解読機にして、現代のコンピューターの元となった装置でした……。
感動ポイントその1:コミュ障が友達を作って難題に挑む
この話を一言で言うとすさまじいコミュ障の人が仲間の力を借りて何かをなしとげる話です。
私はこの手の作品に弱くて、すぐ応援したくなってしまうんですね……。そして感情移入してしまいます。
ありあまる才能ゆえに孤独だったアランが、初めて他人と協力することを覚え、難しい問題に立ち向かっていく課程は王道でわくわくします。そしてまともに交流しているのを見て「友達ができてよかったね……」と親のように祝福していました。本当にこういうのに弱い。
ラストでたき火を囲むシーン(何のためにたき火をしているかはネタバレのため伏せます)が彼にとって一番栄光ある瞬間だったのだろうと思うと泣けてきます。それだけあのつらい展開が心に来るのですが……。
感動ポイントその2:性的指向を越えて家族になれる
チームの紅一点ジョーン・クラークはこの作品のヒロイン。しかし彼女とは決して恋愛関係になりません。なぜならアランはゲイだから。
ジョーンが親に結婚を迫られ、アランは彼女を引き留めるために婚約をしてしまいます。
しかし戦争が激しくなり、彼女を安全なところに行かせるため婚約を破棄することを決意。アランはゲイであることを理由に彼女を振ろうとします。
けれど彼女は主張するのです「ゲイであることは関係ない。私たちは家族になれる」
たとえ恋愛感情がなくとも、人生の相棒として自分を選んでくれたことが嬉しかったのでしょう。性的指向を越えた愛に心打たれました。
主人公は恋愛関係にはならないけれど、ジョーンは確かにこの作品のヒロインだなと気づかされたシーンです。
その後彼らがどうなるかは、映画で見てください!
ほかにも当時の同性愛者に対する過酷な仕打ちを映画は描き出します。このあたりは見ていてつらいですが、過去の人類が犯した過ちとして、覚えておくべきものでしょう。
まとめ
定期的に思い出して悲しくなってしまう物語なのですが、それだけ印象に残った映画なのです。
幸せな映画ではないけれど、それでもそこにある友情や愛情に心打たれます。どんな状況にも救いはあるのだと感じられます。
またこれからも時々思い出すのでしょうね……。
余談ですが、なぜ唐突に『イミテーション・ゲーム』の話をしたかというとこの記事を読んだからです。
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「泣ける」という言葉は陳腐に感じてしまうこともあるのですが、それでもたまに「泣ける」としか言いようがないレビューをすることがあります。私にとって『イミテーション・ゲーム』はそういう物語なんですね。