ブックワームのひとりごと

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戦争のうねりに巻き込まれる二人 『GOSICK8上 神々の黄昏』感想

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シリーズものがラストスパートになるとちょっと寂しさを感じますが、きちんと終わる作品のほうが幸せなんでしょうね。

あらすじ

戦争が勃発し、一弥は故郷に帰り、ヴィクトリカは牢獄に幽閉されることに。一弥が託した手紙の意味とは。ヴィクトリカの父、ブロワ侯爵の手によってソヴュールの運命が変えられていく……。

 

ラストスパートの盛り上がり最高

シリーズものの終盤のラストスパート!って感じで急展開、ラブ要素、歴史のうねりなどさまざまなものが詰め込まれています。

正直ここまでがだれ気味だっただけに、途中で脱落した人もいるのでは……。ここまでたどり着くまでに盛り上がりが減っていたのがきついです。

ともあれ一弥が本当の気持ちに気づき、ヴィクトリカも「一弥は他の人とは違う」と悟ったことで、話がぐっと面白くなりました。

いままでじれじれだっただけに、明確にラブを受け止めたときの威力がどーんと来ます。

 

ブロワ侯爵の狂気性

この巻で好きだったのはブロワ侯爵のアレな性格です。悪役らしい悪役で、べたではあるけれど楽しいです。

オカルトという非現実的なものに傾倒しながらも、生々しい自尊心が同居しているのがリアリティを感じて恐ろしいです。

こういうわけのわからない、でも「どこかにいそう」感を醸し出しているキャラクターは著者らしくて大好き。

悪役なので最後はお察しですが、どういう終わり方をするのか気になります。

 

まとめ

読む前はちょっと寂しかったけど、やっぱりラストスパートっていうのはいいなと感じました。シリーズは後一冊、楽しみたいものです。

 

 

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