分かり辛くなってしまったのでここで説明しますと、表紙の竜胆さんが見てるのは尽天です。(イラストレーターコメントより)
あ、本当だ!うっすら町の影が見える。
あらすじ
鬼虫最強の男竜胆が、虎杖(いたどり)によって目覚めさせられました。一方中央の高官たちに呼び出された巴のもとに敵、烏帽子(えぼし)が現れます。帝都の異変のため、先頭に入る鬼虫たちでしたが……。
今はもう失ってしまった仲間の関係
最初の竜胆の回想が悲しかったです。竜胆はわかりにくいけれど優しかったんですよね。過酷な戦いの中で生まれた仲間意識が儚くも美しいです。今となっては戻れない記憶だからこそ、しんみりしてしまいます。
このシリーズは心理描写に無駄がなく、キャラクターと適度な距離を置いて効果的に入れているところが好きです。バトルの邪魔にならない程度に、しかし話に必要な心理描写はきっちり入れる。そのバランス感覚が上手いと感じますね。
もっと竜胆のことについて知りたくなってきますが、このぐらいあっさりと書いたほうが、想像の余地があっていいのかもしれません。
回想シーンで竜胆の株が上がりました。
烏帽子怖い
敵キャラ、烏帽子の正体が判明するのですが、彼がものすごく強くて燃えました。やっぱり強敵に挑んでこそバトル物は輝きます。
「どうやって倒すんだ?」というキャラクターは話を面白くしてくれるから大好きです。どうか主人公たちはあがきまくってその果てにぎりぎりで倒してほしいですね。
あとだまし討ちが有効なのもポイント高いです。それによって物語に緊迫感が生まれます。ここであっさりかわしてしまったら、烏帽子のキャラも輝かなかったと思います。
烏帽子本当にかっこいいキャラだから主人公チームにぼこぼこにされてほしいです。やっぱり敵キャラは倒されるシーンが本番ですよね。いい負け方を期待しています。
まとめ
この巻は燃え度が高くて楽しかったです。次巻も楽しみ。
敵キャラがどう倒されていくのか期待しています。
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