読み終わってから『結婚できるかな?』を飛ばしていたことに気づいたけれど、まあいいか……。
コミックエッセイは読む順序がばらばらになってしまいます。(私だけ)
あらすじ
理系の男性と結婚した著者、えり子。一円でも安く買うために買い物に夢中になり、料理になると解説がなければ動けません。しかし彼は持ち前の論理的思考で日常を改善していく……。
論理的に考える家事
まず夫、N島さんが論理的に家事を考えていくのが面白かったです。
家事を分担するのはどちらかが倒れたときリスクを軽減するため、料理には上流工程が存在する、見えないコストを考える……。
わからないことを自分の知っているものと置き換えて試行錯誤するところがほほえましいです。
そしてN島さんに説明されると、「なるほど!」と思うんですよね。もうN島さん「理系向けの家事ハンドブック」を出版できるのでは……?
私としても感覚で説明されるより、理屈できっちり解説してもらえる方がわかりやすいです。N島さんの家事マニュアル読んでみたいですね<
歩み寄ろうとする姿勢が大切
もう一つ、N島さんのいいところは、ちゃんと奥さんに歩み寄ろうとするところですね。
お互いの持つ考え方へのギャップに対して、妥協点を持とうとしています。それがあまりに理屈っぽい過程なので、世の中からずれて見えます。わかりにくいけれど優しい人なんですね。
そして著者もそのずれを受け入れて、妥協しているので、いいカップルですね。ときどきけんかはするけれども。応援したいなと素直に思えます。
異文化結婚ものだと「違いがあってもお互いに譲り合う」というのは前提だけれども、それを感情や同情ではなく、理系的な論理思考で埋めていくのがこのエッセイシリーズの面白さだなと思います。
まとめ
久しぶりに読みましたが、このコンビ好きです。見ていてほのぼのします。またほかのシリーズも読んでみたいです。
N島さんにはマイペースに理屈っぽく生きていってほしいですね。