『SHERLOCK』の視聴をちょっとお休みして今回は映画です。
あらすじ
3人の子どものシングルマザーで無職なエリン。がけっぷちの彼女は、交通事故のとき相談した弁護士事務所に押しかけ、無理やりスタッフになります。そこで働くうちに、彼女は大企業が公害を垂れ流していることに気づき、被害者を助けるために奔走します。
賠償はお金の問題じゃない
見ていて思うのは、「企業が賠償する」ということはお金の問題ではないということです。
被害者が取り戻したいのは健康やありふれた日常であり、それはお金で買えるものではありません。それでもお金を要求するのは、それ以外に謝罪の気持ちを表現できるものがないんですよね。
「わたしたちはあなたのせいでお金に換算できないほど傷ついた人間である」ということを分かってほしいがゆえに、賠償を求める。そういうある意味矛盾した心を感じました。
よく裁判があると「お金目当てなのか」という人がいるけれどそういう問題じゃないんだよな、といつも思います。
ストーリーが作り物っぽい
テーマとしては好きですが、細部には不満が残ります。
特に、「シングルマザーが仕事に目覚めてそこで認められていく」という設定がベタすぎて、若干作り物っぽく見えてしまいます。完全なフィクションなら気にしないんですが、一応実話を元にしているからどうにも気になってしまいました。
実話を元にしていても、脚色がつくのは当たり前です。ただその脚色の部分がわざとらしく感じてしまうんですよね。「ああ作り手はこういう話にしたいんだな」という事情を見てしまうというか。
でも法律事務所のボス、エドはかっこよかったです。おじさんとシングルマザーの男女バディって感じで。正反対の二人が信頼で結ばれていくのは見ていて楽しいです。
まとめ
若干わざとらしさを感じたものの、公害事件の悲痛な叫びを見れたのはよかったです。あとボスのエドがいとおしかったです。
二人には頑張ってほしいですね。
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