やっと「からっぽのいえ」をクリアしたので感想です。
「 ひとりぼっち惑星」「ひとたがやし」と地続きになっているゲームです。
ゲーム概要
からっぽのいえに取り残された小さなロボット。彼は家を改造し、襲ってくる機械を迎撃していく。プレイヤーは、機械の落とす部品を集め、家をアップデートしていく。しかし、アップデートと同時にロボットの記憶を消さなければならない。
ゲームをプレイすることで世界の滅びに加担する
機械を迎撃して部品を集め、収録されているストーリーを読んでいくだけの簡単なゲームです。
頭は使わないし一本道だし、正直ゲームっぽさはないのですが、ゲームをプレイすることで「世界の滅びに加担する」物語なので、ゲームでしかできない表現だなと思います。
プレイヤーに「ロボットの記憶を消す」という決断をさせる残酷さがつらいです。記憶を消さないと話が進まないので消していくしかない、しかし失った記憶は二度と戻りません。この都合の悪さが逆に新鮮で面白いです。
ただ、演出のせいで目がチカチカしてしまうのが残念です。プレイしていると目が痛くなってきます。
あるじぇは幸せだったんだよ
そして相変わらず、このシリーズは悲劇の描き方が上手いです。
たわいのない日常から、少しずつ不穏になっていくストーリー。そして最後に、「わたし」のした決断が本当に悲しいです。
あるじぇも「わたし」も幸せなのは間違いありません。彼らは満足しています。だけど、それを見ているプレイヤーはどうしようもなくやるせないという……。これも一種のメリーバットエンドなのかもしれません。
本筋には関係ないのですが、ヒロインの「みっちゃん」が惚れっぽく男性運がないキャラクターとして書かれているのが好きでした。こういう設定って作中で批判的に扱われることが多いのですが、この作品ではとくに問題にされずあるじぇと幸せな日常を過ごしているのがよかったです。
まとめ
ストーリーを読み終わってしばらくゾンビになりました。幸せってなんでしょうか……。
のんびりプレイになるとは思いますが、新作が出たらまたプレイしたいです。