これも『銀の森へ』で紹介されていたものです。
あらすじ
何も知らされずに15年間監禁された男。解放された彼は、自分を閉じ込めた人間に復讐を誓う。犯人の行方を探す男をあざ笑うかのように、犯人の挑発が続く。果たして彼が閉じ込められた理由とは……。
あえておっさんをキャスティングする度胸
主人公をイケメンにしてしまいそうなところを、髪ぼさぼさのおっさんにするというところはかなり度胸があると思います。
原作コミックの表紙を見ると、結構男前なのにこの選択。
しかしこの主人公の泥臭い外見と、鬼気迫る演技がないと、この映画は作れなかっただろうなと思います。
設定にはめちゃくちゃなところもあるんですが、あの主人公の見た目が、荒唐無稽な設定の中でリアリティとして成り立っていました。
「それはありえないだろ」と思いつつ、心のどこかで「あるかもしれない」と思ってしまう、その塩梅が素晴らしかったです。
ダーティでかっこいい演出
もう一つ印象深かったのが、洗練された画面のかっこ良さですね。
ストーリーに合った泥臭さを醸し出しながらも、ダサくなりすぎない感じがして非常によかったです。
主人公が唐突に生タコ食べたり、敵役の歯を抜いて拷問したりするシーンですら、かっこいいものとして見えてしまいます。その洗練され感のおかげで、重いテーマであっても見づらく感じることはありませんでした。
結構バイオレンスなのでそこは見るのがつらかったですが、それも含めてこの作品だなと思います。
痛いのが苦手な人にはおすすめしないですが、ストーリーにとって必要な暴力だったと思います。
まとめ
泥臭いけれどかっこいい、鬼気迫るサスペンスでした。
これをきっかけに、韓国映画もときどき見ていきたいですね。
映画パンフレット 「オールド・ボーイ」 監督 パク・チャヌク 出演 チェ・ミンシク/ユ・ジテ/カン・へジョン
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