またAmazonに小さい画像しかなかった……。
吸血鬼小説を読むシリーズです。
あらすじ
自らの恋心を自覚したツキシロ。彼女は主人と下僕という身分差に悩んでいた。一方ウォール村に新しい助祭がやってくる。それと同時に、ギブの師匠もやってきてウォール村はにぎやかになる。
師匠は楽しい人
ギブの師匠、すごく面白い人でした。
お調子者なんですが、根本的には優しい人なんだなってことが伝わってきていいです。ギブと漫才する彼もかわいい。
新しい助祭エルクに助言するところが特にすごく優しかったです。なるべく押しつけがましくなく言おうというところが人の上に立つ人の態度ですね。ギブもこのお師匠さまの下だからこそすくすく傲慢に、心折れずに育ってきたんでしょう。
正直、ストーリーそのものはそれほど尖ったところはないんですが、キャラクターが面白いのでぐいぐい読み進められてしまいますね。
ヨセフの闇が深い過去も明らかになったところで、次の巻で第一部がおしまい。どうなることやら。
展開が早いところがいい
あと、この作品のいいところは展開が早いところですね。
ツキシロは前の巻で自分の恋心について気づいて、この巻でここまで進行しています。もだもだしてはいるけれど、そんなに長くは悩んでいません。
そのすっきりした話の展開は、不思議と駆け足とは感じません。そういう塩梅が読んでいて心地いいです。
キャラクターがどんどん行動して、考えをあらため、前に進んでいくので、読み手としてもさまざまな物語を楽しめます。
ストーリーそのものは特別なものではありませんが、サクサク進むので気軽にハラハラドキドキできました。
まとめ
この巻も楽しめました。次の巻はかなりヤバい感じになるようで、今から心配しています。
果たしてツキシロの願いはかなうのでしょうか。