ブックワームのひとりごと

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サナトリウムの吸血少女たちが知った残酷な真実  『LILIUM―リリウム 少女純潔歌劇』感想

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演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]

刀ステでお世話になってるし、お礼課金するのも悪くないかな……と思って見ました。

 

あらすじ

吸血種の少年少女が集まるサナトリウムで、シルベチカという少女がいなくなる。リリーは彼女を探すが、他の少女たちはシルベチカのことを覚えていない。スノウという少女はシルベチカを覚えていたが、「シルベチカを探すのはやめなさい」とリリーに言い放つ。

 

この作品ひどい

ラストを見て「ひっでえ……」と言いたくなる作品でした。いや、つまらなかったわけではなく。あの結末はだいぶ残酷だ。

そして、ただバッドエンドなだけじゃなくて、それがエンターテイメントとして成立しているところがいいですね。幸せな日常が崩壊へと突き進んでいくのは、ある種のカタルシスがあります。

尖った作品ではあると思いますが、ただ作りたいように作るのではなく、商業的な成功を目指して作られた作品であると思います。そういうところ、プロだなあと感じました。

闇一辺倒じゃなくて、コメディパートも用意されているのが救いでした。いちいちギャグがメタかったです。第四の壁を越えてくる笑いでした。

一番好きなのはファルスです。あれは惚れるしかない。本当に女の子が演じているのか疑ってしまいました。

 

初心者に優しくないつくり

話や演出、ダンスパートはめちゃくちゃ面白いんだけれど、その一方で、初見の人に優しくない部分もありました。

この作品で話は完結しているとはいえ、他のシリーズ作品を見ないとわからない描写もあるようです。だからあまり、これだけ見る視聴者には優しくないです。

でもここでふるい落とされずに、続きを見ようと思う人はドはまりするんじゃないでしょうか。

客を選ぶタイプの作品でした。そして選ばれさえすれば面白く見れると思います。

他のシリーズも見たいけど、金銭的な負担があるのでまたいつか……ということになりそうです。

 

まとめ

見終わってうつうつとする作品なので、精神的に元気なときに見ることをおすすめします。かなり人を選ぶエンタメだと思います。

結構闇な話が好きなので楽しめました。