「#女性におすすめのラノベ」というタグを見つけ、書いてみたいと思ったのですが、ツイートでは書ききれないので記事にまとめました。
ちなみにこのブログにおける「ライトノベル」はレーベル単位で決めています。ただし、一般レーベルになってももともとがライトノベルの場合はそのまま紹介しています。
でも今回は、なるべく定義を広くとったほうがいいだろうということで、その外のものも載せました。
鉄は熱いうちに打て、ということで急いで書いたので文章量少なくてすみません。
少女レーベル
『ゴーストハント』小野不由美 幽BOOKS
生意気な10代の所長と普通の女の子がケンカしながらも心霊事件を解決していく。
ホラーでありミステリ。かなり複雑な展開をするのに、ちゃんと理解できるところがすごいです。
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『プリンセスハーツ』高殿円 ルルル文庫
替え玉の皇女と野望に燃える大公が宗主国の乗っ取りを目指す。
メインカップルの野望ももちろん好きですが、ショタおねは最高だなということを伝えたいです。
『カーリー』高殿円 講談社文庫
女装男子のインドの王子さまとイギリスの令嬢の恋を描く身分差ラブストーリー。
なのに陰謀が出てくるわスパイが出てくるわ。あとカーリーはめっちゃかわいい。そしてかっこいいです。
『星へ行く船』新井素子 芸術出版社
家出のため地球を飛び出した少女の大冒険。
ゆるっとした文体でなかなかえげつない展開をします。女の子がみんなたくましくて見ていて安心感があります。
『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子 コバルト文庫
平安のお姫様が陰謀に巻き込まれたり暴れたり。
キャラクターが生き生きしていて全員好きになってしまいます。友達キャラもかっこよくてこういう友達が欲しくなってきます。
少年レーベル
『ヴァンパイア・サマータイム』石川博品 ファミ通文庫
吸血鬼の女の子と人間の少年のどこか儚い恋物語。
主人公カップルが初々しくてとてもかわいいです。お色気シーンはありますが、微笑ましくなる程度なので気になりません。
『ボンクラーズ、ドントクライ』大樹連司 ガガガ文庫
うだつの上がらない映画研究会に、一人の少女がやってくる。
三角関係ものですが、終わり方はどこか爽やか。叶わぬ恋もそれはそれで美しいと思わせてくれます。
『哀しみキメラ』来楽零 電撃文庫
ある日、化け物になってしまった4人の高校生が身を寄せ合って生き抜こうとする。
人間を止めてしまった彼らの恋愛模様がどうしようもなく切ないです。男3人に女1人の構成でも、逆ハーみたいにならないシリアスさ。
『キノの旅』時雨沢恵一 電撃文庫
旅人キノが訪れた国について書かれた連作短編。
牧歌的な話もあれば、後味の悪いエンドも多く、話によって振れ幅が大きいです。キノ以外の旅人たちのキャラ立ちっぷりも楽しいです。
キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/11/01
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『ベイビー、グッドモーニング』河野裕 角川スニーカー文庫
死神を名乗る女の子が現れたことから、登場人物の人生は少し変わっていく……。
設定はベタベタなんですが、キャラクターの心理や状況、そして変化が丁寧に描かれていて面白いです。
- 作者: 河野裕,椎名優
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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『ロミオの災難』来楽零 電撃文庫
「ロミオとジュリエット」を演じることになった演劇部。しかしその台本は呪われており……。
ちょっとオカルトなラブコメですが、最終的にそれぞれ成長していくところがさわやかでした。男キャラもどこかかわいくて憎めません。
『青春離婚』紅玉いづき 星海社FICTIONS
スマホやTwitterなど、デジタルなものをモチーフにした恋愛連作短編。
キャラクターたちが親近感の持てる普通の子たちで、昔を懐かしむように読めました。ほっこり愛しくなる青春小説です。
『失踪HOLIDAY』乙一 角川スニーカー文庫
家出した少女がてんやわんやに巻き込まれるささやかなサスペンスなどを収録した短編集。
かわいいだけでは終わらない、どこか人を食ったような結末が大好きです。同時収録の「しあわせは子猫のかたち」も好き。
『GOSICK』桜庭一樹 角川文庫
図書館に閉じ込められた少女と平凡な少年のミステリーシリーズ。
フリルや古い図書館、きらきらと美しい装飾品など、女の子の好きなものが詰め込まれた作品。読んでいて楽しいです。
『Missing』甲田学人 電撃文庫
閉鎖的な学校で次々と怪異が起こるオカルトホラー。
女同士の友情や葛藤を書くのが上手くて、すごく感情移入してしまいます。月子さんと友達が特につらかったです。
戦争が終わった国で生きた兵器が戦うメカアクションもの。
主人公二人が夫婦でかわいいです。でもくっついてるわけではないのがにくい。女の子も野郎もいいキャラしてます、もちろん内容も面白いです。
『雨の日のアイリス』松山剛 電撃文庫
博士と暮らしていたロボットが、博士の死とともに連れ去られてしまい……。
表紙からイメージする作品とは違うのでびっくりすると思います。王道ではありますが、キャラがかわいくて心理描写もきれいなので好き。
- 作者: 松山剛,ヒラサト
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『森の魔獣に花束を』小木君人 ガガガ文庫
植物系モンスターと人間の男の子の異種恋愛譚。
童話のような世界観でキャッキャウフフする二人がかわいいです。ストーリーに奇をてらったところはないですが、その分安心して読める本です。
ライト文芸レーベル
『王女コクランと願いの悪魔』入江君人 富士見L文庫
ひとりぼっちの王女コクランが悪魔に出会い、願いを聞かれるが……。
自然かつ荒々しい感情のうねり、そして結末の美しさが光る本でした。ヘヴィな話ですが、その分手に入れたものも尊く思えます。
『僕が七不思議になったわけ』小川晴夫 メディアワークス文庫
学校の七不思議になった少年が、ある女の子と仲良くなるが……。
一人の少年の再生を描いたお話。終盤にしかけがあり、気づくと最初から読み返したくなるストーリーです。
『ガーデン・ロスト』紅玉いづき メディアワークス文庫
仲良しの4人の少女が、季節ごとに主人公になる連作短編。
思春期の女の子の危うい精神、そして最後の「楽園喪失」が胸にきました。大人が読み返して懐かしくなる青春小説かもしれません。
まとめ
というわけで女性におすすめのライトノベルでした。
正直趣味が偏っている気がしますが、おすすめはおすすめなので……許してください。