ブックワームのひとりごと

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ひねくれものの神父が素直になるとき 瑞山いつき『スカーレット・クロス 背信の月露』感想

スカーレット・クロス 背信の月露 (角川ビーンズ文庫)

吸血鬼の小説を読むシリーズ。

そろそろこのシリーズも終わりですね。ちょっと寂しいなあ。

 

あらすじ

ルナシイになったことがきっかけで魔力が強くなり、日中でもヴァンパイアの姿になるようになったツキシロ。彼女は血の渇きに苦しみ、ある決断をする。ギブは「聖櫃」を閉めるため師匠とレオンとともに旅立つ。

 

にっちもさっちもいかなくなってきた

ラスト間近ということで、話がどんどんシリアスになり、登場人物も過酷な状況に追い込まれつつあります。

不幸萌えという因果な属性があるので、彼らがひどい目に遭うのは大歓迎です。なかなか容赦なくてよろしい。

ゴモラの魔物たちが「死にたくない」と主張するのは読んでいてぞっとしました。状況を考えると当然のことなんですが、実際にああされると怖いですね。

このまますんなりツキシロがいなくなったらオチとして弱いだろうし、どういう結末を二人が選ぶか気になります。

幸せになるのか、何かしらの闇を背負ってしまうのか……。

 

やっと素直になったギブ

この巻では、うじうじしていたギブが一瞬素直になったのがよかったです。というかここにきてやっとかよ! という気持ちもあります。

「混ざりもの」として誰かを傷つけることを恐れ、深く付き合えなかったギブがツキシロを引き留めるのは相当なことだろうなと思います。

最終巻では彼らの恋愛感情にもなんらかの決着がつくのかなと思うと、楽しみなような寂しいような気持ちになります。

最後に村に残ったメンバーが、みんなの帰りを待っているシーンが書かれていたのが救いでした。全員無事に帰ってこれるといいですね。

何も失わずにすむには背負っているものが多すぎるけれど、それでも彼らの意思を全うしてほしいです。

 

まとめ

次で完結と言うことで、どうなるかとても楽しみです。ツキシロがんばれ超がんばれ。

シリーズものが終わるのはいつも少しさびしいですね。

混ざりものの月―スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)

混ざりものの月―スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)

 
スカーレット・クロス 背信の月露 (角川ビーンズ文庫)

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