ブックワームのひとりごと

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臆病で少しおばかな猫のゆずがトラブルを呼び寄せる 須藤真澄『ゆず』感想

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ゆず―生きていく私とゆず (グランドチャンピオンコミックススペシャル)

有名な猫エッセイ本ですが、そういえば読んだことがありませんでした。絵柄のつぶらな瞳がかわいいですね。

 

あらすじ

漫画家の須藤真澄のもとにやってきた子猫のゆず。臆病で内弁慶、ちょっとおばかなゆずは家の中にトラブルを撒いていく。ゆずと暮らしていると、にぎやかでおかしい日常を得られるのだ。

 

猫バカと化す漫画家

猫の飼い主ってなんであんなに知能が下がるんだろうな、と読んでいて思いました。

猫何してもかわいいと感じるので、粗相をしても家を散らかしても病院で暴れても「しょうがないな」と思っている……。人間だと考えられないことですよね。猫だからこそ奉仕してしまう、その現実。

猫を飼っているのは人間なのに、奉仕しているのは人間の方という矛盾した状況になってしまっています。やはり猫は人間の主人……。

作者がゆずを褒めるとき、ふにゃふにゃした顔になるのがまんまうちの家族みたいで笑いました。あのふにゃふにゃした顔は普遍的なものなのかもしれません。

猫は人間を狂わせます。それはある意味美女とかイケメンよりすごい威力かもしれませんね。

 

飼い方に時代を感じる

20年前の本なので、とにかく飼い方が昔。今では考えられない状況です。

2017年の今現在、田舎は置いといて、都会だと完全家飼いが基本なんですよね。でもこの作者はどんどん外に出しています。

医者に伝染病の話をされて、「家から出さなければ大丈夫」と言われても、外飼いをやめないので、おいおいって感じがします。でもそれが、当時はそんなに悪いことじゃなかったんですよね。

漫画としての面白さよりも、ここ20年で変化した猫事情に思いをはせてしまいました。

時代が変われば飼い方も変わります。今の常識は、結構最近に作られたものなのだなと再確認しました。

 

まとめ

漫画としての内容より、猫の飼い方の時代差が気になってしまいました。

猫の飼い方ひとつとっても、時代は変わっていくんですね。

 

ゆず―生きていく私とゆず (グランドチャンピオンコミックススペシャル)

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ゆずのどんぐり童話 (ビームコミックス)

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