書籍概要
聴覚や視覚などの五感が敏感だ、他人が怒られているのを見るのが怖い、などの性質があるHSP。本書では、HSPとは何かを説明していく。敏感なのは気質の問題であり、彼らのせいではないのだ。
HSPとは何かが説明されている
HSPとは「極端に繊細な人」という意味で、他人の感情、触覚や聴覚などの五感、会話の中のやりとり……など何に繊細かは多岐にわたります。
その過敏さゆえメンタルの不調をきたしやすいですが、逆に接客や創造的な分野など、その繊細さゆえ特殊な技能を身に着けることもあります。
HSPという言葉だけを知っていたので、詳しくその実態が知れたことはよかったです。「繊細さ」が人間関係や会話の部分だけでないことがわかりました。
HSPというほどではないんですが、私も結構繊細なタイプなので共感するところが多かったです。
ついくよくよしてしまうし、触覚や聴覚に敏感だし、他人が怒られているところを見るのがとても怖いんですよね。
一般的なことしか書いてない
HSPについて基礎的なことはわかりましたが、実践ということとなるとあまり面白い本ではありませんでした。
大体の対処法が「自分を受け入れて好きになろう」と書かれているんですが、それができたらHSPとして問題になってないと思います。
「自分を受け入れる」ということは口先だけですっぱく言っても実行できないもので、それは本人が実感し、行動の末で手に入れるものではないでしょうか。
どうすれば自分を受け入れ、自己肯定感を得るかが知りたいわけで、「自分を受け入れる」ことの重要さはすでに知ってるんですよね。
医者なんだからもっと医者にしか言えないことを言ってほしかったです。
まとめ
HSPというのがどういうものかはわかりましたが、そこからどうすればいいのかという点に関しては物足りなかったです。
機会があれば、他のHSPに関する本も探して読んでみたいですね。