ブックワームのひとりごと

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「好きなこと」をやりとげることと少年少女の淡い恋 夜野せせり『渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない ひみつの片思い』感想

渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない ~ひみつの片思い~ (集英社みらい文庫)

 

あらすじ

両親の再婚により、血のつながらないきょうだいができた千歌。そのひとりは、学校の人気者渚だった。最初は反目しあっていた二人だが、サッカーと漫画という好きなことを通して、少しずつ距離が縮まっていく。

 

少年少女の淡い恋

宣伝と表紙を読んだとき、なんとなくラブコメっぽい雰囲気なのかな、と思っていましたが、実際には「好きなこと」のためにがんばる話で、恋愛要素は淡いものでした。

想像とは違っていたけれど、淡い恋が、少しだけふたりの足を前に進めてくれるというのは、これはこれで美しい物語だと思います。

表紙のイメージとちょっと違う話なので、びっくりする人もいそうです。

千歌が漫画を完成させられずに悩むシーンは、創作をやっていた人には共感する部分が多いと思います。最初に「完成」させるのってすごく難しいんですよね。一度完成させる癖がつけば、それほど難しいものではないんですが。

だからこそ、千歌がやりとげたときには一緒になって喜んでしまいました。

 

主人公のキャラデザインに違和感がある

話としては面白かったけれど、正直なところ不満がひとつあります。

表紙左側が主人公なんですが、どうしても「地味でオタク」なキャラクターに見えないんですよね。どちらかというとはつらつとしたキャラに見えてしまいます。

本文で普通の子がイラストでは美化されるのはよくあることなんです。それにしたってもう少し地味っぽく描く方法はあっただろうと思いました。

こっちのほうが子どもに受けると言われてしまえばそれまでなんですが、どーにもすっきりしなかったです。

もう少し、キャラを吟味してイラストを発注してほしいものです。

絵柄自体はかわいくて、少女漫画っぽくてよかったです。

 

まとめ

文句も書いてしまったけれど、作者の文章が好きなので機会があればまた読みたいですね。

 同居する少年少女の淡い恋がかわいかったです。ふたりを応援したくなりました。

渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない ~ひみつの片思い~ (集英社みらい文庫)

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