ブックワームのひとりごと

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勢いに任せて美少女アイドルと沖縄へ 葉山透『ニライカナイをさがして』感想

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

おすすめ記事に載っていて気になった本です。

 

あらすじ

人気アイドル、宮沢梨花に空港で出くわし、さらわれるように沖縄に向かった主人公。ふたりは石垣島を経由して日本最南端の島、波照間島へ来た。そこで見た、アイドル梨花の秘密とは……。

 

梨花かわいい

この作品では梨花がとてもかわいかったです。

梨花はわがままで奔放だけれども、肝心なところでは素直になるところがかわいげがあっていいです。

うっかりすると読者にストレスを与えてしまうキャラ設定だと思いますが、だめなところといいところのバランスを取ってうまく人物描写をしていました。

実は○○なのに、美人に頼られるとほいほい従ってしまう主人公も逆にいとしかったです。そりゃ、かわいい女の子にああいうことされてしまうと惚れてしまいますよね……。

キャラも設定も荒唐無稽ではありましたが、描写がきちんとしてるのでちぐはぐな感じはしませんでした。むしろこれからどうなるのか、わくわくしながら読み進めることができました。

 

旅を通して心通わせるふたり

そんなふたりが旅を通して、少しずつ心を通わせていくのがよかったです。

最初は「かわいいわがままな女の子」くらいに思っていたのが、梨花の事情を知って、精神的な面でも彼女に惹かれていく主人公。その過程がとても胸キュンでした。

はがきや二段ベッドのはしご、自転車など、そのような何気ないアイテムがふたりの仲を進展させていくきっかけになっているのも好きでした。ただ道具があるだけではなくて、実際にストーリーにかかわっています。

派手なところがない作品ですが、ストーリー運びがきちんとしていて安心して読めます。

あとは、少しSFなガジェットがもうちょっと話に関わってくれたら言うことがなかったですね。あれ、てっきり伏線だと思っていたんだけれど、思った使われ方とは違いました。

 

まとめ

一巻でよくまとまっていて、主人公ふたりがかわいい作品でした。

少年少女のロードムービー、良いですね。

 

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)