こんなツイートを見かけました。
ふと「男同士のロマンティックな友情ブロマンスって呼ぶけどヘテロの男女にもその《あわい》を示す言葉くれやfriendのromanceだからfromanceでいいんちゃうの頼む~~~」とズンドコ祈りながら検索したらマイナーながらしっかり存在していたから全日本フロマンス普及委員会をここに発足します pic.twitter.com/OAElf7bTfZ
— 気絶ちゃん (@4ever31icecream) 2018年2月13日
私もそういうの好きなんですよ、ということで、今まで読んだ本の中で、男女の友情が印象的だった作品をピックアップしてみました。
- 『お・り・が・み』 林トモアキ 角川スニーカー文庫 鈴蘭と伊織
- 『エスケヱプ・スピヰド』九岡望 竜胆と巴
- 『ハリーポッターシリーズ』J.K.ローリング ハーマイオニーとハリー
- 『白鳥異伝』荻原規子 遠子と菅流
- 『芙蓉千里』須賀しのぶ 炎林とフミ
- 『きらきらひかる』江國香織 新潮文庫 笑子と睦月
- まとめ
『お・り・が・み』 林トモアキ 角川スニーカー文庫 鈴蘭と伊織
悪の組織のボス伊織と、借金のカタにメイドとして雇われる鈴蘭。しかし伊織と鈴蘭には大きな秘密があって……。
最終的に捕らわれの男をヒロインが助けに行くという男女逆転っぷりが楽しいです。
かなりハードな過去を持っている伊織と、その過去を力技でぶっ飛ばしてくる鈴蘭が最高でした。
『エスケヱプ・スピヰド』九岡望 竜胆と巴
昭和のまま技術が発達したような世界。人間兵器「鬼虫」たちが本当の意味で戦争を終わらせようとするメカアクション小説。
ふたりは人間兵器である「鬼虫」の最初と二番目の存在。
基本的に誰に対しても丁寧な竜胆が、巴に対しては雑になるのが萌える。付き合いが長いからってべたべたとはしないけれど、言葉の端々に信頼関係がうかがえて最高です。
『ハリーポッターシリーズ』J.K.ローリング ハーマイオニーとハリー
ご存じ魔法使いの世界を舞台にした学園ファンタジー。
ハリーの友人ハーマイオニーが、ハリーを恋愛対象として見ておらず、でも異性としてアドバイスはする距離感がたまらなく好きでした。
それぞれ別々の人と恋愛するけれど、それでも信頼関係は揺るがないし、友達でい続けるのが萌えます。
- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
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『白鳥異伝』荻原規子 遠子と菅流
故郷を滅ぼした幼馴染小具那を殺すために、主人公遠子(とおこ)は旅をする。
道中一緒に旅をすることになった遠子と菅流(すがる)は、疑似兄妹のような、友人のような、奇妙な関係になっていきます。
血がつながらない、恋人でもない菅流が、重要人物として遠子を支えているのが最高に好きです。
『芙蓉千里』須賀しのぶ 炎林とフミ
「からゆきさん」としてロシアに渡ったフミが歴史の荒波を超えていく大河小説。
初恋の人健明を追って胡子(馬賊)になったフミは、健明の義兄弟(性的な意味も含む)炎林と衝突します。健明をめぐっての奇妙な三角関係は、戦いのさなかのなかで変わっていきます。
やたらと愛の重い男、炎林と張り合いつつも友情が生まれていくのが面白いです。
結末だけはかなり好みが別れそうだけど、私はとても好きです。
- 作者: 須賀しのぶ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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『きらきらひかる』江國香織 新潮文庫 笑子と睦月
恋人がいるゲイの夫と、情緒不安定な妻の奇妙な結婚生活。このままでいたいのに、周りはそれを許さず……。
恋愛感情はないけれど家族でありたいふたりの、不器用な生き方が心に沁みます。
優しい話であると同時に、人と違う生き方を選択することの困難を示す作品でもありました。
まとめ
気になる作品はありましたか?
好きなんだけれどピックアップしてみるとそんなにないので、また見つけたら記憶しておいて、第二弾を書きたいです。