ブックワームのひとりごと

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ベンチャー系企業のデザイナーがひたすらお仕事する創作BL 津夏『コマンドZはできません』感想

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面白かったので覚書代わりに感想。インディーズのものに関しては、「恥ずかしいから紹介しないで」というのを受け付けますのでTwitterからご連絡ください。

 

あらすじ

デザイナー系の専門学校生小竹湊太(こたけそうた)はインターンとしてベンチャー系中小企業にやってきた。そこで担当になったのが三木谷という男だった。態度の悪い三木谷に、戸惑いながらも業務を行うが……。

 

キャラクター同士がリスペクトを持っている

BLはたまにしか読まないんですが、これは今のところ恋愛よりお仕事風景がメインなので読みやすかったです。

何よりよかったのはキャラクター同士がリスペクトを持って仕事をしているところです。わいわい楽しくやっているようで、「仕事仲間」という前提は崩さないところが、読んでいてかっこよかったです。

その上で、有能なキャラクターたちにも欠点や至らないところがあって、ただ「お仕事楽しい」というストーリーになっているところもよかったです。

やりたい仕事につけるのは素晴らしいけれど、やっぱり素晴らしいだけではない。そのバランスが描かれているのが好きです。

 

ラブロマンスだけれどどこか突き放している

BL漫画なのでカップリングの話もしておきます。

仕事大好きで働きすぎてしまう三木谷と、まだまだ若造で染まりやすい小竹。

そういうふたりがくっついて萌え……というだけでなく、この関係の課題も含めて描いていくのがよかったです。

恋愛っていいものだけれど、それはそれとして危ういところがあって、その危ういところもちゃんと書いておくのは誠実な感じで好きです。

話が進んだらもう少しラブロマンス寄りになるのかなと思うんですが、ときめき要素はありつつ少し突き放した感じが、恋愛至上主義者になれない私にとっては読みやすいです。

 

まとめ

ぼちぼちと続いていってほしい創作BLでした。

ファンティアで支援を募集しているようなので、興味のある方はどうぞ。

fantia.jp