今日の更新は藤條さち子『主婦でも大家さん』です。
コミックエッセイを読み漁るシリーズ。
あらすじ
妻は漫画家&主婦、夫はタクシー運転手の夫婦。そんなふたりがアパートを買い、大家稼業を始めた。しかしそれは、苦難の始まりだった。不動産投資の苦労を描いたコミックエッセイ。
お金のない人は大家をやらないほうがいい
私事なのですが、実家からワンルームへの引っ越しの準備を進めていて、その過程でさまざまなお金を取られることに辛さを感じていました。
しかしこの漫画を読むと、「なるほど、このお金には意味があったんだな」と納得しました。大家って、ひたすらお金がかかるんだなあ……。
かといって、懐が痛いのは変わりはありませんが。
読んでいて思うのですが、やっぱり不動産投資は金持ちの趣味です。貧乏人が手を出すものじゃないですね。
著者と夫は、ローンの頭金や諸経費を捻出するために借金をしたり、預金を解約したり、とにかく金策に走り回ります。
不労所得といいつつ、やることは山積み。お金がないのにこんな生活は絶対に嫌ですね。
そのことを知れただけでも、読む価値がありました。
一方で、著者の乗せられやすさ、見通しの甘さを見ていると大丈夫なのかなと思います。
古い物件を買ってひたすらリノベーションして予算がかさみ、ゼロゼロ物件として出して借りている人に夜逃げされる。
その状況は面白いことは面白いんですが、野次馬根性的な面白さだと思います。ちょっと下世話なので読んでいて罪悪感がありました。
でもそれで印税を稼いでいるわけだし、気にしなくてもいいのかもしれません。
ある意味、失敗でお金が稼げるってすごいことですよね。それを思うと、コミックエッセイって特殊なジャンルなのかもしれません。
まとめ
面白かったんですけど、野次馬根性的な面白さなので、若干人におすすめするのはためらわれます。
しかし、そういう下世話な読み方が好きな人には面白い本だと思います。
あと「不動産投資やってみたいな~」という人にもおすすめです。夢を打ち砕かれるところが。

主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 (朝日コミックス)
- 作者: 東條さち子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: コミック
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