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話半分に聞いておくべき本―島津良智『不安をなくす技術』感想

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不安をなくす技術 (フォレスト2545新書)

今日の更新は島津良智『不安をなくす技術』です。

 

書籍概要

不安にとらわれ、身動きが取れなくなってしまったときはどうすればいいのか。不安を心配に変えることこそが突破口になる。不安とうまく付き合い、ビジネスに生かしていこうとする一冊。

 

面白いけど話半分に聞いておこう

不安を心配に変えていこうという発想はよかったです。

漠然としているから大きなものに見えるのであって、不安の正体をつかんでしまえばさほど大きいものにはなりません。

今の問題を具体化して、ひとつひとつ対策を取っていくことが、不安にとらわれない生き方のヒントだということに気づきました。

 

しかし、話自体は面白いとは思うんですが、本としての作り方がいいかげんなところがあります。

アメリカで「心を許せる親友は何人いるか」という調査をしたところ、1985年は「3人」でしたが、2004年には「0人」でした。

(P162)

 この一文、どういう調査だったのかがさっぱりわからず、ただ数字だけを提示されています。普通の本ならありえません。

細かいことは置いておいて、とりあえず耳障りのいいことを言っているだけなのは否めないです。

着眼点は好きだけれど、もっと深く掘り下げてくれたほうがよかったですね。

そういう悪い意味での適当な本なので、あくまで、「飲み屋のおじさんの話だから話半分に聞いておこう」くらいのノリで読んでいくほうがいいと思います。

 

まとめ

話自体は好きだけれども、まったく信用がならない本でした。

読むのがまったく無駄だとは言わないけれど、話半分に読んでいたほうがいい一冊だと思います。

不安をなくす技術 (フォレスト2545新書)

不安をなくす技術 (フォレスト2545新書)

 

 

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