ブックワームのひとりごと

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育児の苦労をコミカルな笑いに昇華―横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』感想

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息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。 (torch comics)

今日の更新は横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』の感想です。

Twitterで見かけた絵柄だなあと思って手に取ってみました。タイトル長っ。

 

あらすじ

漫画家の息子ゆうたは、母親が大好きなあまり父親を敵視し、意地悪な態度で接している。父である著者はそんなゆうたに手を焼いている……。子どもの理不尽さを、父親視点から語っていくコミックエッセイ。

 

苦労をコミカルな笑いに昇華

エッセイ漫画というよりギャグ漫画かな? と思うくらい笑えます。オチまでテンポがいいですし、息子の生き生きとした表情で余計に笑えます。

実際にはもっと苦労しているんでしょうが、苦労をコミカルな笑いに昇華しているところが面白いですね。

家で子どもを育てながら、仕事もする生活ってきつそうですね……。子どもが邪魔してくるので。

子どもの暴風のような理不尽さを、自分が語り手になって解説していく著者には同情します。無理のない程度にがんばってほしいと思えてきますね。

 

個人的には、ゲームに負けるとキレまくる息子が面白かったです。

実際にこういうことされたら嫌だろうなあと思うんですが、他人ごとだとめちゃくちゃ大爆笑できますね。

でも、負けず嫌いなのは将来有望だと思います。ずるはしないほうがいいですけどね!

あと「世界ナンバーワン!」の部分も好きでした。おいしいものを食べると「世界ナンバーワン!」って叫ぶという話。文章にするとただそれだけなのに笑えてくるのが不思議です。

 

ここまで子どもに振り回されて大丈夫なのかなあと思ったら、あとがきでちゃんと釈明されていました。

このマンガのタイトルがタイトルなので

息子の傍若無人なふるまいをメインに書いてきましたが…

カン違いしないでください!

ボク 怒るときはガッツリ怒るんで!!

(P158 あとがきより)

遊びのときはわがまま言わせて甘えさせてくれるというのは、いいお父さんなのかもしれませんね。 

 

まとめ

育児ギャグ漫画として面白かったです。始終笑いっぱなしでした。コメディに負けない現実の面白さ……。

 好きなギャグセンスなので、他のコミックエッセイも機会があったら読んでみたいですね。