普段ONLINEのほうの刀剣乱舞の感想は書かないんですけれども(書こうと思ってもほぼストーリーがないので書きようがない)、今回「謎の人物」にものすごく衝撃を受けてしまったので、心の整理のために書きます。
めちゃくちゃネタバレしているので各自自衛よろしくお願いします。
まず、刀剣乱舞は「良い子」が多い作品です。
「こじらせキャラ」が多いとは言われていますが、そのこじらせはたいてい「自分」に向き、他罰的な物言いはしません。性根が悪いキャラクターはほとんどいないんです。
例外なのは蜂須賀虎徹なんですが、あれはあくまで「贋作」を嫌っているのであって、長曾祢虎徹の存在そのものを嫌っているのではないと思います。蜂須賀は、贋作が絡まなければめちゃくちゃ好青年ですし。
ですが山姥切長義は、山姥切国広を偽物呼ばわりし、南泉一文字にも高圧的に接します。山姥切国広に関しては「名を(ひいては物語を)奪われた」という恨みから来ているのでまあわかります。ですが、昔なじみの南泉に切ったものでマウンティングをするのはさすがにあるじ庇えないよ。しかも、南泉の口ぶりからするとこの態度は昔からっぽいんですよね……。
じゃあ、山姥切長義はヒール的キャラクターなのか、というとそうでもない。近侍にすると穏やかで、審神者にも好意的。貴族っぽい上から目線はあるものの、ここだけ見ているととても優しい刀に見えます。
特に「持てるものこそ、与えなくては」というせりふのように、「自分が地位があるから下のものには与えなくてはいけない」と思っているところがあります。ここもナチュラル上から目線だけど、彼なりの善意ではある。
審神者を三年やってきたけれど、こんなに扱いに頭を悩ます刀は初めてですよ! いや、あくまでゲームなのでシステム通りに動かせばいいんですけど。私の心の中のどこに山姥切長義を置けばいいのかわからないんですよね。
「高圧的だけど根は優しい刀」なのか、「私の刀にひどいこと言う新入り」なのか、あるいは「傲慢な刀の神様」なのか。
そしてこういうことを延々と悩んでしまう時点で、私は彼に魅力を感じているんでしょう。
とうらぶ運営はひどい……(楽しんでます)
あと、鍛刀キャンペーンでもドロップイベントでもなく、「聚楽亭の監査官として現れ、報酬として本丸に来る」というシチュエーションがとんでもなく時の政府外道だなと思いました。
「山姥切国広よりずっと後に本丸に実装されてしまった」ことがコンプレックスのメインなことを思うと、この段階でこの「監察官」という形で本丸に送り込んできた時の政府にこじらせの責任の一端があります。
時の政府は彼をいじめたいのか?
でも山姥切長義は、山姥切国広は責めても政府のことは責めないんだよな……。面倒見てくれた人のことは責められないのでしょうか。
とうらぶをやっていない人には「何を言ってるんだこいつ」な話だったと思いますが、書いてスッキリしました。
お読みいただきありがとうございます。
これからも刀剣乱舞から逃れられないんでしょうね。