ブックワームのひとりごと

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無駄のないストーリーで読ませる―西炯子『うすあじ 西炯子短編集』感想

うすあじ─西炯子短篇集─ (ウィングス・コミックス)

今日の更新は、『うすあじ 西炯子短編集』です。

一冊完結の漫画を読むシリーズ。

 

あらすじ

失恋した隣の部屋に繋がる穴が開いていたことに気づく。それをきっかけに隣人と話すようになるのだが……。「わたしのことどう思ってる?」ほか、五編を収録した短編集。

 

一番好きなのは最初の作品の「わたしのことどう思ってる?」です。電車の運転手という設定をよく生かしていて、いいなと思いました。

恋愛と仕事と、何気ない会話がうまくかみ合ってひとつの作品になるのがよかったです。

ふたりの恋愛模様も、ほほえましかったです。応援したくなる話でした。

 

全体的に、ストーリーが自然に、すっと決まっているところが面白かったです。無駄がないんですよね。蛇足なところも説明不足なところもない。この作品でやりたいこと、見せたいものがはっきりしています。

ストーリーの展開的にはそれほど好みではないんですが、それでも面白いと思えるくらいに上手かったです。きれいな漫画ですね。

 

難点としては、コマ割りが独特でちょっと読みづらかったですね。これは、男性向けのコマ割りに私が慣れているっていうのもあるでしょうが(コマ割りは男性向けと女性向けでかなり違う)。

 

まとめ

すっきりしたストーリーで面白かったです。

普段はあまり好みのタイプの作風ではないんですが、これはこれでありと思えるクオリティでした。

 

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人と竜を描いた連作短編漫画です。

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