今日の更新は、高田明和『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本」です。
HSPとは完全には言い切れないんですけど、どうやらその気があるっぽいので調べてみることにしました。
書籍概要
言葉や感情、音、化学物質などに敏感なHSP(敏感体質)の人々。彼ら彼女らが穏やかに生きていくためには、自分を苦しめる刺激から離れることが重要である。HSPの概要と、HSPとともに生きていく心がけについて語る本。
マイナスのカードを集めるのはやめよう
HSPの紹介本みたいな感じなので、「たちまち解決する本」というのは言い過ぎだと思います。まあこの手の本のタイトルは、大げさにされがちなんですけど。
印象的だったのは、「マイナスのカードを集めてしまう」の章に出てきた、著者の知人の言葉。
「自分の母はいろいろなことを思い出して苦しんでいるのですが、一方では、それを楽しんでいるみたい」
(P61)
ああこれは、私もやってしまうことがあるなとはっとしました。つらいつらいと言いながらも、つらい記憶から離れる努力をしない。悲しい記憶を思い出してイライラしたり不安になったりするのは、一種の「心の自傷」なのかもしれませんね。
心をあいまいな状態に置いておくより、つらさに浸っているほうがどこか楽なときがあります。でもそれはあまり健康によくないし、時間の無駄なので、気づいたらつらい記憶から離れるようにしたいと思います。
HSPについてはすでに知っていることが多かったのですが、この「マイナスのカードを集めない」という言葉はよかったです。つらい気持ちや記憶をコレクションするのはできるだけやめたいです。
一方で、こういう本にありがちなんですけど、文章の途中で重要なところを太字にしたり、傍線を引いたりするのがうっとおしくてしかたないんですよね……。私はプレーンテキストに慣れてるから。
普段本を読まない人に読ませようと思ったら、こういう装飾が必要なんですかね。がちゃがちゃして読みづらい~。
まとめ
「マイナスのカードを集めない」という言葉はよかったです。
入門的部分も、最近HSPについて調べ始めた人にはいいのではないでしょうか。
「たちまち解決」はしないけれど、生きていくヒントがあるのは確かです。