ブックワームのひとりごと

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嫌いではないけれど設定がわかりにくい―森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』感想

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

今日の更新は、森田季節ベネズエラ・ビター・マイスウィート』です。

あまり書くことがなかったので文章短め。

 

あらすじ

高校生の明美は、「人を殺した」と同級生の神野から告白される。実は明美も、人を殺したことがあった。ふたりは「実祈」という少女を中心に、関わり合っていくのだが……。

 

設定がふわふわしててわかりにくい

わりと設定がふわふわしててよくわかりません。

話も、どこを「盛り上がり」にしたいのかいまいち伝わってこないです。このストーリーにとってのクライマックスがどういうものなのかぴんとこない。

敵役であるタマシイビトの立ち位置も、どこに置きたいのかわからなかったです。冷徹な敵なのか、話の通じない人外なのか。

 

でも、中二病チックなこの設定は嫌いではないです。むしろなんだかノスタルジーを感じます。

ちょっとはすに構えた文体とか、「記憶から消える」というテーマとか、すごく懐かしいです。いや、若干過去の自分を思い出してアイタタってなるんですけれど。

こういうストーリーも受け入れられるのがライトノベルの良さですね。

 

書きこなしてくれればすごく面白い作品になったと思うんですが、ちょっと中途半端になってしまった感じがします。

それはデビュー作だから仕方のない部分もあるかな。

でも「面白くなりそうな気配」は感じるし、賞を取ったこと自体は納得感があります。

他の本は、気が向いたら読もうかなという程度です。

 

まとめ

嫌いではないけれどいろいろツッコミどころのある作品でした。作者に興味があれば読んでみてもいいかなという感じです。

あと、設定に懐かしさを感じた作品でもありました。