ブックワームのひとりごと

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皮膚筋炎の女性が一人暮らしに戻るまで―山田雨月『ふいにたてなくなりました おひとりさま漫画家、皮膚筋炎になる』感想【AmazonPrimeリーディング】

ふいにたてなくなりました。おひとりさま漫画家、皮膚筋炎になる (本当にあった笑える話)

今日の更新は、山田雨月『ふいにたてなくなりました』です。

これもAmazonPrimeリーディングで読んだコミックエッセイ。

 

あらすじ

ある日から、筋力が低下し歩くのも一苦労になった。皮膚筋炎と診断された著者は、入院して投薬の日々を送る。病状が改善した後はリハビリ。はたして著者は、日常生活に戻ることができるのか。

 

免疫系の病気って大変だ

免疫系の病気は、死なないにしても治療は一苦労ですね。ステロイド系の薬使ったり感染症予防のため常にマスクしたりしなければならないので。

ステロイドは副作用の強い薬だとは聞いていましたが、それによる具体的な症状が知れてよかったです。イラストで明示してくれるので、わかりやすいです。

 

内容的にはかなりシリアスなのですが、鬱々としすぎない描写の仕方で、あまり深刻にならずに読めました。キャラクターもゆるいデザインにまとめられていて、リアルじゃないのが逆に気楽です。

ステロイド薬の副作用であるムーンフェイス(顔がむくむ)も、どことなくユーモアをこめて描いてくれたのですんなり受け止めることができました。

 

最後には著者は退院して、一人暮らしに戻っていくのですが、そのシーンが希望があってよかったです。

故郷から出てきて著者の世話をしてくれた母親や、助成金を出してくれる福祉課のみなさんなど、支えてくれてくれる人たちがいるのは幸せなことです。

そして著者が、それを感謝をもって受け止められる人でよかったです。自分ひとりがつらい、という感覚にならずに、助けてくれる人たちにも目を向けることで終わるのはさわやかでした。

 

とはいえ治療が上手くいかない人たちもいるみたいなので、著者は運のいいほうなのでしょう。

難病って難しいですねえ。 

まとめ

皮膚筋炎についてわかりやすく解説しつつ、最後には希望が持てる作品でした。

皮膚筋炎とは、免疫系の病気とは? と思っている人に読んでほしいコミックエッセイです。

 

パーキンソン病なのに診断が遅れ、苦労した漫画家のコミックエッセイはこちら。

かなり重いストーリーですが、著者がまめに周りの人に感謝をするので、その点では救われます。

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