ブックワームのひとりごと

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恋愛観が古くてあまり楽しめなかった―谷川史子『くらしのいずみ』感想

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くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

今日の更新は、谷川史子くらしのいずみ』です。

一巻完結のまんがを読むシリーズ。

 

あらすじ

男女が出会い、恋をして、結婚をする。その中ですれ違ったり、相手の心がわからなくなったり……。夫婦をテーマにした短編集。

 

全体的に恋愛観が古い

10年前の本だから仕方ないんですけれど、全体的に恋愛観が古いです。

だいたい男性が女の子のことを「守らなければ」と思っている描写が多くて、いやあ、守る守らないより実際毎日の暮らしの中で何をするかが大事でしょ、と思います。エゴだね~。

「ボーイッシュorマニッシュな女の子が、実はかわいくて……」っていうネタは、一回ならいいけど、ひとつの漫画本で何回もやられると食傷気味になります。

発表当時の時点では新しかったのかもしれないですが、もはや設定が過去の遺物になり果てていて、現在の私にとって「面白い」と思うシーンが少なかったです。

古いなら古いなりに面白みを見出す作品もあるんだけど、これはそうではなかったです。

 

でも「早春のシグナル」は結構好きでした。婚約者の友人(女)が、実は婚約者のことが好きで……という話です。

いわゆる百合なんですけれども。最後の告白が、永遠に届かないことを考えるとなかなか業の深い作品でした。

主人公の前だけたばこを吸いまくる彼女が面白すぎました。

 

まとめ

全体的にあまり好きになれないタイプのラブロマンスでした。まあ、私があまり恋愛属性がないからっていうのもあるけれども。

 私自身も10年前の人格だったら楽しめたかもしれません。

くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)